皮膚や鎧もほぼそのまま、世界で最も保存状態の良い恐竜の化石を公開:カナダ


ほぼ生きていた当時の姿をとどめた、保存状態の良い恐竜の化石がカナダの博物館で展示された。

白亜紀に生息していた草食恐竜

 

その化石とは鎧竜(曲竜類)と呼ばれる草食の「ノドサウルス」の仲間で、新種とされている。アンキロサウルスも同じ鎧竜だが、「ノドサウルス」には尻尾に敵を攻撃するのに使ったコブ(骨塊)がない。

 

今から約1億1000万年から1億1200万年前、白亜紀の中期に栄えたと考えられているという。

Royal Tyrrell Museum、Edmontonia model

WIKIPEDIA Edmontonia_dinosaur

この化石は2011年3月21日に、アルバータ州北部にあるMillenium鉱山で、鉱夫のShawn Funkさんによって偶然発見されたそうだ。

世界で最も保存状態の良い化石

 

その後、化石はRoyal Tyrrell博物館へ送られ、6年間、約7000時間に及ぶ作業と調査の結果、その全貌が明らかにされた。

 

博物館によれば、この化石は鼻からお尻にかけて完全に残されており、しかも皮膚や鎧の部分も含めて、世界で最も保存状態の良い化石だという。

 

そしてこれによりこの恐竜がどのように自らの身を守るために、ウロコ状の鎧を使っていたのかが明らかにされたそうだ。

 

また頭部の横には前足が5本指を上に広げた状態で残っており、実際の足の大きさも測定できたとされている。

Royal Tyrrell Museum Nodosaur

Facebook/Royal Tyrrell Museum

骨格は得られていない

 

この種の恐竜の全長は平均5mほどで、体重も1300kgもあったと考えられている。その最大の特徴は約50cmの大きなトゲが両肩に2本ずつあること。

 

当時、現在のカナダの西部付近に分布していたとみられ、川の氾濫で海まで流され、その後海底に埋まり、膨大な時間をかけてミネラル分が皮膚や鎧にしみこんだことから、このような珍しい保存状態になったと考えられているそうだ。

まさに生きていた当時の姿を伝えているが、ただし残念な点も。それは骨格が得られていないこと。

 

実際、CTスキャンで調べても岩石によって内部の骨格の様子は不透明なままで、取り出すとなると外側の鎧などを壊さなければならない。

 

しかしそれでもこの化石は、これまでにない特別な標本として、15日まで博物館内で展示され一般公開されたという。(了)

 

出展元:MailOnline:Revealed: Incredible 110 million-year-old ‘four-legged tank’ dinosaur fossil that’s so well preserved it looks like a STATUE(5/12)