自己修復機能を持つ、バクテリアの組み込まれたコンクリートが開発される


2年前の情報なのだが、ひび割れを自己修復してしまう、バクテリアの内蔵されたコンクリートが開発されているのをご存じだろうか。

バクテリアが石灰石を排泄し修復

 

この開発に携わったのはオランダにあるDelft工科大学の微生物学者、Hendrik Jonkers氏。

YouTube/EPOfilms

彼はバクテリアの詰まった小さな球体を混ぜ合わせることで、自己修復機能を備えた新たなコンクリートを作り上げたという。

 

その小さな球体の中には休眠状態の桿菌(Bacillus)やスポロサルシナといったバクテリアとともに、彼らの食料となる乳酸カルシウムも一緒に含まれているそうだ。

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そして粉状の物質と共に、湿ったコンクリートと一緒に混ぜ合わせ、実際に建設現場で使用する。

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やがてコンクリートにひび割れが起き、そこから雨水などが入り込むと、眠りについていたバクテリアが覚醒。

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バクテリアは食料である乳酸カルシウムを食べ、硬質な石灰石を排泄。それがひびの入った箇所に詰め込まれて固まり、水によるさらなるダメージを防ぐそうだ。

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すでに建設で使用し、実用性を証明

 

またコンクリートはたいてい20年から30年で損傷が始まるが、このバクテリアは200年から300年も食料なしで休眠状態を維持でき、そこから目覚めることもできるとか。

 

その結果、従来よりもコンクリートの寿命を伸ばすことに繋がるという。

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実はイギリスの研究者たちもバクテリアを使って、同様のプロジェクトを進めているが、彼らはバクテリアをコンクリートに内蔵させるのではなく、接着剤や石膏のようなものとして使うことを検討しているそうだ。

 

しかしJonkers氏と研究チームはすでにこのバクテリアのコンクリートを実験室から運び、実際にライフガードの監視塔を作るのに使用。

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ひび割れなどを素早く直し、柔軟に適応する性質があることを証明しているという。

 

Jonkers氏はこれから多くのビルが、このコンクリートで作られることを願っているそうだ。(了)

 

 

出展元:Popular Science:This Futuristic Concrete Heals Itself With Built-In Bacteria(2015/5/21)