「俺たちの国から出ていけ!」米で男が合法的な移民に発砲、1人が死亡、2人が重軽傷


全米で広がり続ける「ヘイト・クライム」。それが原因と考えられる発砲事件がカンザス州で起き、注目されている。

合法的な移民に対して男が文句

 

事件が起きたのは、カンザスシティのOlatheという町にある「Austin’s Bar and Grill」。

 

英紙Independentによれば2月22日の夜、Srinivas Kuchibhotlaさん(32)とAlok Madasaniさん(32)の2人の男性は、その店で食事をしていたという。

 

すると1人の男が突然彼らに、「ビザの状態はどうなっているのか?」や「お前らは不法移民ではないのか」と乱暴に問いただしてきたそうだ。

 

確かに彼らはインドからの移民だったが、アメリカの大学を卒業して合法的に移住が認められており、すでにエンジニアとして長い間働き、その街に住み続けてきた。

 

Facebook/Srinu Kuchibhotla

Facebook/Alok Reddy Madasani

1人が死亡、2人がケガを負う

 

やがて男は一旦店から追い出されたが、その後銃を手にして再びバーへ出現。彼らに銃口を向けながら「俺の国から出て行け!」と叫び、発砲した。

 

その結果、Srinivasさんは死亡。Alokさんと、仲裁しようとした白人のIan Grillotさん(24)もケガを負い、男は殺人と殺人未遂の容疑で逮捕されることに。

 

警察によれば男の名前はAdam Purinton(51)といい、その日は店で酒を飲み、被害者の男性らに対し人種差別的な言葉を浴びせていたという。

 

また仲裁したIanさんは、容疑者が弾を撃ち尽くしたと思われた瞬間に武器を捨てさせようと説得を試みたが、結局手や胸を打たれ、弾がわずかに動脈をそれたため助かったそうだ。

 

YouTube/KUHospital

ヘイト・クライムと戦うよう政府に訴える

 

現在アメリカではトランプ大統領が掲げる「アメリカ第一主義」という考え方のもと、反移民の風潮が広がり懸念されているという。

 

そのような状況を訴えるため事件の後、亡くなったSrinivasさんの妻、Sunayana Dumalaさんは記者会見に出席。大統領に対し「ヘイト・クライム」と戦うよう要求したことを伝えた。

 

さらに彼女は次のように語っている。

 

「私たちは何度も新聞で、このような銃撃事件がどこかで起きているのを読んできました。そのため常々心配していました。私たちがアメリカに滞在するのは、正しいことなのかと。すると夫は『良いことは善い行いをした人に訪れる』といって安心させてくれました」

 

「私は答えを求めています。政府がヘイト・クライムを止めさせるために、何をするつもりなのかについて、私は政府からの答えを求めています」

 

しかしホワイトハウスは彼らが打ち出す政策と、極端な反移民感情との間に繋がりがある可能性を否定しているという。(了)

 

 

出展元:BBC:Olathe shooting: Who were the victims?(2/25)

出展元:INDEPENDENT:Kansas shooting: Gunman ‘asked victims about visa status’ before opening fire(2/26)