すすり泣く娘の前で、不法移民の父親が強制送還のため微罪で逮捕される


不法移民への取り締まりが強化されているアメリカで、そのことを象徴するような事態が発生し、注目されている。

娘の目の前で手錠をはめ、連れ去る

 

その出来事が起きたのは2月28日。米メディアのABCによれば、ロサンゼルスに住むRomulo Avelica-Gonzalezさん(48)は、その日いつものように娘のFatima Avelicaちゃん(13)を学校まで車で送り届けにいく途中だったという。

 

その時、米移民税関捜査局の執行官が乗った黒い車が接近。彼の車を止め、尋問を行った後、Fatimaちゃんの目の前でRomuloさんに手錠をはめて、そのまま当局の車で連れ去ったそうだ。

 

Fatimaちゃんは泣きながらも、後ろの席から一部始終を撮影。その動画を各メディアが取り上げ、全米に報じた。

 

20年もアメリカに住み、働いてきた

 

Romuloさんはメキシコからの不法移民だが、すでに20年以上もアメリカに住み続け、ずっとレストランで働いてきたそうだ。

 

彼を支援しているRicardo Mireles氏は、Romuloさんが約10年前に酒気帯び運転をし、また20年前に適切な登録用のステッカーが貼られていない車を気づかずに購入しており、それが強制送還の理由だと語っている。

 

現在、Romuloさんは当局によって拘束されているが、家族は彼のビザが認められるよう法的な活動をサポートするため、ロサンゼルス警察に証明書の発行を要請しているという。

 

また移民税関捜査局がRomuloさんを強制送還しないよう、支援者らにより請願書も提出され、このような突然の処置に対する抗議集会も開かれたそうだ。

 

Facebook/Tabitha Carro

飲酒運転でも送還の対象になる可能性

 

21日に米国土安全保障省が発表した、移民法の厳格な執行に関する指針では、2年以上継続してアメリカに住んでいたことが証明できない場合、強制送還の対象になるとしている。

 

またオバマ政権下で、幼少期に連れてこられた不法移民の若者に対する強制送還を免除する措置は、従来通り継続されるそうだ。

 

ただしCNNによれば、以前は重大な暴力的犯罪を行った移民が強制送還されていたのに対し、今後は飲酒運転や違反行為でも送還の対象になる可能性があり、身柄拘束の判断も現場の捜査官に大きく委ねられているという。

 

2月13日には移民税関捜査局が680人以上の不法移民を逮捕し、そのうちの75%に犯罪歴があったと発表したが、人権活動家らは移民を無差別に国外退去処分にし、犯罪の関与のレベルや家族との関係を考慮せずに取り締まりを強行したと批判している。(了)

 

※不法移民の問題は日本人にはなかなか理解しづらい面がある。Yahooニュースの記事では現状が詳しく述べられているので、ご参考にしていただきたい。

 

出展元:abc7:Undocumented dad taken by ICE while dropping kids off at school(3/3)

出展元:INDEPENDENT:Father taken away by US immigration officials while dropping off his 13-year-old daughter to school(3/4)

出展元:CNN:不法移民の取り締まり強化、トランプ政権が指針を発表(2/22)

出展元:Newsweek:不法移民680人以上逮捕、75%が犯罪歴=米国土安全保障長官(2/14)

参考:Yahoo ニュース:トランプの研究(7):「大統領令」で始まった不法移民の“大量強制送還”―不法移民問題の本質を説明する(2/23)