シリアの爆弾テロの現場で撮られた1枚の写真、多くの人々の胸を打つ


先週、シリアでバスの車列を狙った自動車爆弾による攻撃があり、多くの人々が亡くなったが、その際に撮影された1枚の写真が注目されている。

避難しようとしていたバスに攻撃

 

そこに写っているのは、カメラマンで活動家のAbd Alkader Habakさん。彼は4月15日、アレッポ郊外のラシディーンという街で、バスへの爆弾攻撃が行われた際、現場にいたという。

 

そのバスには反体制派に包囲された村から避難するため、シリア政府を支持する人々が乗っていたが、爆弾を積んだ自動車が突然爆発し、多くの死傷者が出た。

Twitter/Omar Ghabra‏

Habakさんも爆風で意識を失い、気づいた時にはあたりに死んでいく子供の姿や、泣きじゃくる子らがおり、恐ろしい光景が広がっていたそうだ。

Twitter/Omar Ghabra‏

子供を抱き救急車へ運ぶ

 

そのためHabakさんは写真を撮ることを止め、子供たちを救おうと決意。カメラを脇に下げ、ケガを負った子供たちを探し始めたという。

 

最初に倒れていた子供はすでに死亡しており、次の子に手を差し伸べようとした時には、誰かが「こっちへ来るな、その子はすでに死んでいる」と叫んだそうだ。

 

しかしよく見ると、かろうじて息をしていた。そのため彼は子供を抱き上げ、到着した救急車に向かって、全力で走り始めたという。

 

そしてその姿を同僚のカメラマンが捉えていた。

Twitter/Omar Ghabra‏

HabakさんはCNNのインタビューで次のように語っている。

 

「その子供はしっかりと私の手をつかみ、私を見つめていました。恐らく6歳か7歳だったに違いありません。私はその子を救急車へ運びましたが、一命をとりとめたかは分かっていません」

膝から崩れて泣き続ける

 

その後も彼はケガ人を救おうと現場に戻り、地面に倒れている別の子供を見つけたが、悲惨な状態で死んでいたという。

 

それを知ったHabakさんは思わず膝から崩れて、その場で泣き続けたそうだ。

Twitter/Omar Ghabra‏

彼はインタビューで「私と仲間が目撃したものは、言葉では言い表せません」と語っている。

 

今回の攻撃については、どの武装グループが行ったのかまだ明らかになっていない。西側諸国が支援する反体制派の「自由シリア軍」もこのテロ行為を非難している。

 

そしてこの爆発では合計126人が死亡、そのうち68人はまだ幼い子供だったという。(了)

 

 

出展元:CNN:Syria photographer takes action instead of pictures, picks up injured boy(4/17)