ブラジルで吸血コウモリが人間を襲い始め、今までに1人死亡、40人が治療中


南米のブラジルで吸血コウモリの被害が多く発生し、すでに1人が死亡し多くが治療を受けているという。

朝起きたらベッドが血で滲む

 

英紙METROは、ブラジルの北東部でこれまでにないほど吸血コウモリが人を襲う事件が発生し、今までに1人が死亡、現在40人以上が治療を受けている、と伝えている。

 

被害に遭った1人、Matheus Andradeさんは取材に対し次のように語っている。

 

「朝起きてみたら、ベッドが濡れているのに気づいたんです。その夜は一晩中雨が降っていたので、雨漏りかなと思ったのですが、それは私の血だったのです。ショックでした」

 

コウモリに噛まれた傷口は小さいが深く、血は濃くて黒っぽい色をしており、洗い流してもなかなか出血は止まらなかったそうだ。

Googlemap Salvador – State of Bahia, Brazil

死亡した男性は頭痛や吐き気に苦しむ

 

吸血コウモリは人間の皮膚に咬み付いて血を吸うが、その際に狂犬病ウィルスを体内に運び人を死に至らしめることがある。

 

Bahia州の保健当局(SESAB)によれば今回死亡した男性は、Paramirimという村に住むEdivalson Francisco Souzaさん(46)で、彼は牧場で牛の乳搾りをしている最中に足を咬まれたという。

 

その後傷口を洗い流したが、医者には見せなかったため、3週間後にウィルスが進行して病院へ入院。7日間も頭痛や吐き気、極度の不安感、呼吸困難に苦しめられたそうだ。

 

当然、ワクチンも投与されたが、時間的に遅すぎたため今年の3月に亡くなってしまう。このような吸血コウモリによる死亡例は、ブラジルでは2004年以来初めてだとされている。

森林伐採などで都市に移住か

 

またParamirimから約640kmも離れた州都のSalvadorでも、住民の多くが吸血コウモリに襲われる事態が発生。

 

過去3カ月で十数人が夜中に襲われ、多くが足のつま先やかかと、肘などを咬まれ、やはりベッドのシートに血の跡が残っていたという。

 

狂犬病調査チームのAroldo Carneiro氏は、取材に対し次のように語っている。

 

「私たちはコウモリの行動に変化があることを見つけました。私たちは、森林伐採や洞窟の破壊が原因だとみています。このためコウモリたちは都市への移住を余儀なくされたのです」

 

「しかし都市の中心部には馬や牛など、吸血コウモリにとって通常の獲物はいません。彼らは生きるために、代わりの食料を見つけなければならない。そのため犬や猫を咬むようになったのですが、それができない時、彼らは人間にも目を向けるようになったのです」

 

Carneiro氏はコウモリの生息域の破壊と、街に残る数多くの捨てられた住宅とが、大発生の原因だと述べている。(了)

 

 

出展元:METRO:Man dies and 40 others are bitten after vampire bats attack humans in Brazil(5/30)