仏の国境付近で崖下に209頭の羊が死んでいるのを発見、残りの群れも行方不明


フランスとスペインの国境付近で、崖の下に大量の羊が死んでいるのが発見され、論争を巻き起こしている。

 

209頭がクマに追われ、崖下で死亡

 

7月9日、ピレネー山脈の崖の下で209頭の羊の死骸が発見され、多くの人々の注目を集めたという。

 

そこは国境付近で、羊はフランス側のCouflensというエリアに住むオーナーによって飼育されていたが、死体が発見されたのはスペイン領内だったそうだ。

 

羊が崖下に飛び込んだのは、野生のクマに追われた結果と見られており、残りの群れもいまだに姿を消したままだとされている。

 

地元の警察は専門家を派遣し、1週間現場を調査した結果、残りの羊は現在もクマから逃げ続けていると結論づけたという。

Googlemap Couflens, France

Googlemap Couflens, France

クマを解き放った政府に農家が抗議

 

実はフランス政府は1990年代の初め頃にこの一帯からクマが姿を消したことを受け、1990年代の後半にスロベニアからブラウン・ベアを連れてきて、山に解き放ったそうだ。

 

そのため当時、交わされた政府と農家との取り決めにより、今回死んだ羊の飼い主には209頭分の補償金が支払われることに。

 

しかし今回の事故を受け、農家の連合組合はこれ以上クマが家畜を襲わないよう、政府はただちに行動を起こすべきだと要求したとされている。

 

彼らは声明で次のように述べている。

 

「国はこれらの動物を再び解き放った責任があり、問題を起こしたクマを処分すべきだ。さらにこれ以上、クマを森に再び解き放つべきではない」

 

そして今回の論争は家畜農家と動物保護団体との長きにわたる議論において、最も新しい問題になっているという。

 

オオカミを殺処分する方針を打ち出す

 

またこれと似たような論争は、フランスで増え続けているオオカミを巡る問題においても起きているそうだ。

 

先週の木曜日、フランス政府は主に南東部の山に生息しているオオカミを数十頭捕獲し、殺処分する方針を打ち出した。

 

これは過去に8000頭もの家畜が殺されたことを受けてのこととされている。

 

来年の7月まで40頭のオオカミを処分する予定とされているが、これはフランスに生息するオオカミ全体の10%以上に匹敵する割合だという。(了)

 

出典元:The Telegraph:Hundreds of sheep killed after bear chases them over cliff(7/22)