大統領就任式の抗議活動で6人のジャーナリストを不当逮捕か、10年服役の可能性あり


アメリカの大統領就任式の直後に発生した抗議活動。その際に、6人のジャーナリストが不当に逮捕されたとして注目が集まっている。

破壊活動を行ったとして逮捕される

 

逮捕された6人のジャーナリストは以下の通り。

 

Jack Keller氏(ネットでドキュメント番組を制作しているプロデューサー)

Matt Hoppard氏(独立系のジャーナリスト、デモの様子を生中継していた)

Shay Horse氏(独立系のフォト・ジャーナリスト、活動家)

Aaron Cantu氏(「The Nation Magazine」の編集・ウェブインターン)

Evan Engel氏(テクノロジー・ニュースサイト「Vocativ」に所属)

Alexander Rubinstein氏(「RT(Russia Today America)」に所属)

 

6人は、ワシントン,D.C.でマスクをかぶったデモ参加者が警察と衝突後、窓ガラスを割ったりするなどの抗議活動の様子を取材していたが、破壊行為に加わったとして逮捕されたと言われている。

違法行為は行っていないと主張

 

これに対してJack Keller氏は声明で「私たちの扱われ方は、まさに茶番だ」と反論。当時、警察に対して「自分はジャーナリストとしてデモを報道しているだけだ」と告げたにも関わらず、逮捕されたと主張している。

 

編集者のAnnabel Park氏も「まったく腹立たしく、いらだたしい状況です。これらの人々は、ただデモを観察し記録していただけです」と述べた。

 

またMatt Hopardもメッセージで自分に対する容疑を否定し、他の人々も違法行為は働いていないと宣言しているという。

 

下の動画はAlexander Rubinstein氏が取材をしていた時の状況を示したもの。

最大で10年の刑の可能性も

 

暴動を引き起こした罪で逮捕された場合、通常なら罰金1000ドル(約11万円)、180日の刑になるという。

 

しかし今回の告訴状では、人に危害を加え、建物などに5000ドル(約57万円)以上の被害を与えたとして、さらに重い罪、最大で2万5000ドル(約280万円)の罰金と10年の刑を求めているそうだ。

 

6人はワシントン,D.C.にある上位裁判所へ出廷後、保釈されたが、まだ2月や3月にもヒアリングが行われる予定とされている。

政府による脅迫のメッセージか

 

報道の自由を訴えるグループは、6人の拘束について憤りを表明。当局に対し、告訴を直ちに取り下げるよう求めたという。

 

またジャーナリスト保護委員会(CPJ)のCarlos Lauría氏は、今回の告訴を明らかに不当なものとしながらも、政府が将来の抗議活動を報道するジャーナリストに対して「恐ろしいメッセージ」を送っていると主張。

 

さらに「Vocativ」の女性広報官も、Engel氏と他のジャーナリストらの逮捕を非難し、政府の行いを合衆国憲法修正第1条、報道の自由に対する公然の侮辱であると発言している。

 

就任式当日に行われたデモでは、これまでに200人以上の参加者も逮捕されたという。そして彼らも破壊行為に加わったとして、同様の刑が下される可能性もあるそうだ。

 

 

出展元:INDEPENDENT:Inauguration: Four more journalists could face up to 10 years in prison after covering anti-Donald Trump protests(1/25)

出展元:the Gurdian:Four more journalists get felony charges after covering inauguration unrest(1/24)