無数の雹がコックピットの窓を粉砕、視界ゼロでも機長が着陸を成功させる


激しい天候により視界がきかない状態でも、見事に着陸を成功させたパイロットが話題となっている。

 

大きな雹がコクピットの窓を粉砕

 

そのパイロットとはウクライナ人のAlexander Akopov機長。彼は先週の木曜、トルコからキプロス共和国のErkanへ向かう、アトラスグローバル(航空会社)のエアバスA320を操縦していたという。

 

当時、機内には127人の乗客が乗っていたが、離陸してから高度1300mに達した時、突然上空から大きな雹が降ってきたそうだ。

 

雹は機体の先端部分をへこませ、コックピットの窓ガラスも粉砕。パイロットの視界も完全に失われてしまう。

Facebook/Oleg Lungul

そのためAkopov機長は再びトルコのアタテュルク空港へ引き返すことを決断。視界が遮られた状態で着陸態勢に入ったという。

 

見守っていた人々が拍手で迎える

 

機内を撮影した動画には、激しく揺れる場面が捉えられ、乗客の悲鳴も聞こえている。

 

また着陸の様子は空港職員によって撮影されたが、動画の中で撮影者は「着陸できるはずがない、着陸できない」と呟いていたそうだ。

 

しかし機長は滑走路の手前に来ると、機体をゆっくりと降下させ、斜めになりながらも見事着陸に成功。その場に待機していた緊急救助チームも拍手で迎えたとされている。

 

実はパイロットは視界がひどく損なわれても、地上への接近を測定する計器類や、空港から送られる無線信号を用いて、計器着陸できるよう訓練を受けているという。

 

Akopov機長も着陸を終えた後、取材に対し「私は30年間、飛行してきました。あなたは着陸するのを見ましたか?うまくいっていましたか?乗客は全員無事です。これは通常のことです。これが私たちの職業における信頼性なんです」と語っている。

Facebook/Oleg Lungul

ニワトリの卵ほどの大きさの雹

 

しかしそれにしても当時の天候はひどかったようだ。エンジニアのOleg Lungulさんによれば、まるでハリケーンのような状態だったとし、雹もニワトリの卵ほどの大きさがあったという。

 

しかもトルコのアタテュルク空港はその後閉鎖され、イスタンブールの市内でも少なくとも10人がケガをしたという報告があったそうだ。

 

そんな状態でも見事に着陸を成功させたAkopov機長はその後、勇気ある行動が讃えられ、ウクライナ政府からメダルを授与されたという。(了)

 

 

出典元:The Telegraph:Hero pilot praised for saving 127 tourists after plane windscreen was smashed in freak hailstorm(7/31)