ジブラルタルを巡って英とスペインが戦争?政府関係者の発言が波紋を広げる


イギリスのEU離脱交渉が進む中、スペインと領有権を争っているジブラルタルを巡って、英政府関係者の言葉が波紋を広げている。

フォークランド紛争と同じ解決策をとる?

 

4月1日の朝、イギリス政府のMichael Fallon国防大臣はBBCの番組に出演し、「イギリスはジブラルタルと、イギリスの一部として残りたいと願う住民の権利を守るため、行く所まで行くつもりです」と述べた。

 

さらにほぼ同じ時刻、前保守党のリーダーであるMichael Howard氏もSky Newsに出演。次のようにコメントした。

 

「35年前の今週、もう1人の女性首相は、もう1つのスペイン語圏の国(アルゼンチン)に対し、そこに住むイギリス人グループの自由を守るため、世界中に展開していた機動部隊の半分を送り込みました。(フォークランド紛争)」

 

「私は今の首相も、ジブラルタルの人々に力を貸すために、同じ解決策を示すことを強く確信しています」

ジブラルタルの離脱はスペインの同意が必要

 

ジブラルタルとは地中海の西の出入り口、イベリア半島にある戦略的要衝とされ、1713年のユトレヒト条約によりイギリス領となったが、いまだにスペインも領有権を主張している。

 

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そして今年の3月の末に、EUがイギリスとの離脱交渉に向けた指針の草案を発表。

 

そこには「イギリスがEUから離脱した後、ジブラルタルの離脱の合意は、スペインとイギリスとの合意がなければ適用されない」と書かれたという。

 

つまりジブラルタルがEUから離脱するには、EUに加えてスペインの同意が必要となるというもので、この草案の一文はスペイン政府によって盛り込まれたと言われている。

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首相も共同統治の可能性を否定

 

これに対しジブラルタルの自治政府、Fabian Picardo首相は猛反発。実際に住民の多くがイギリスに留まりたいと望んでおり、このまま進めばスペインが検討している共同統治という結果になりかねないからだ。

 

そのため大臣らがテレビ出演をして強気の発言となったのだが、首相も共同統治はありえないと主張しているそうだ。

 

イギリス政府の広報官によれば、メイ首相はジブラルタルのPicardo首相に対し「ジブラルタルの人々がそのような状態になるのを望んでいない限り、ジブラルタルの主権をスペインと分け合うことは決して許されない」と語ったという。(了)

 

 

出展元:INDEPENDENT:Brexit could turn Gibraltar in to the next Falklands, senior Conservatives suggest(4/2)