ISISがアルカーイダとの同盟を模索か:イラク副大統領


テロ集団のISISとアルカーイダが同盟のため協議を行っている可能性のあることが、イラク副大統領によって伝えられた。

「2つのグループに対話がある」

 

ロイターによればイラクのAyad Allawi副大統領は今週の月曜、取材に対しISISとアルカーイダが、協力することについて話し合っている可能性があると語ったという。

 

副大統領は取材に対し「ISISのリーダーであるバグダディと、アルカーイダのリーダー、ザワヒリの使者との間には議論と対話があります。今、話し合いが行われています」と答えた。

 

この情報について彼は月曜日に、イラク人やその地域についての事情通の知人から得たとしている。

 

しかし2つのテログループがどのように協力していくかについての詳細は不明だとして、明らかにしていない。

 

▼アルカーイダのリーダー、アイマン・ザワヒリ容疑者。

flickr_Andres Pérez

反目し合っていた2つのグループ

 

英紙Independentによれば、そもそもISISはシリアで戦っていたアルカーイダの分派が独立して生まれたものだという。

 

その後、2014年にイラクの3分の1を支配すると、ISISは「イスラム国」を名乗り、リーダーのバグダディはモスルのal-Nuriモスクで自らをカリフ(政教一致国家の指導者、イスラム教徒の指導者)だと宣言した。

 

しかしアルカーイダと協力関係にあった他の多くのリーダーや聖職者たちは、ISISが市民に対し斬首や溺死、生贄といった残酷な処刑を行うことを批判。また「カリフ」を名乗った点もアルカーイダとの間で争点となる。

 

その後、アルカーイダはISISを関連組織から追放し、2つのグループは世界的な聖戦における中核的な地位を引き継ぐため、メンバーのリクルートや資金集めでも激しく争ってきたという。

ISISは主要都市から次々と撤退

 

しかし2016年の10月以降、アメリカなどから援護を受けたイラク軍、そしてシーア派民兵が行った「生来の決意作戦」により、ISISは各地から撤退。今ではイラクの主要拠点、モスルの支配領域も7%となっているそうだ。

 

またシリアでもISISは後退を続けており、彼らが首都と位置づけていたラッカからも撤退し、多くの戦闘員がシリア東部のDeir ez-Zorという街に逃げ延びているとか。

 

しかしAllawi副大統領によれば、このままISISが霧散して消えていくとは思えないという。

 

副大統領は取材に対し「彼らはスリーパーセル(身を潜めるテロリスト)として残り続けるでしょう。そして世界中に毒を広げていくでしょう」と語っている。(了)

 

 

出展元:INDEPENDENT:Isis ‘seeking alliance with al-Qaeda’, says Iraqi Vice President(4/18)

出展元:REUTERS:Islamic State seeking alliance with al Qaeda, Iraqi vice president says(4/17)