イギリス史上最も巨大な最新鋭空母がテスト航海へ


イギリス海軍の最新鋭の巨大空母がテスト航海へ出ることになり、話題となっている。

サッカー場3つ分の広さを持つ

 

その空母とは「HMS クイーン・エリザベス」。イギリス海軍がこれまで建造した艦船の中で最も巨大な航空母艦で、総工費は60億ポンド(約8500億円)もかかっているという。

 

排水量は6万5000t、最高速度は25ノット、滑走路の長さは280m、横幅は70mもあり、サッカーグランド3つ分が収まる広さだとされている。

 

またこの空母には約700人が乗り組む予定で、搭載できる航空機も40機。ただし戦闘機「F35B」や新型早期警戒ヘリコプターの「Crowsnest」などが全て搭載されると、乗組員は1600人まで増えることになるそうだ。

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確かに街の建物などと比べるとその大きさがわかる。しかし世界にはもっと巨大な航空母艦があり、最大とされるアメリカの「Gerald R Ford」クラスの排水量は10万t、長さは337mとなり、「HMS クイーン・エリザベス」より50m以上も長いとか。

「目に見える力の象徴になる」

 

それでもこれだけの空母を持っている国は少なく、強力な軍事力を誇示するものと言える。

 

防衛大臣のSir Michael Fallon氏は「新しい空母が初めて海へ出る機会となるため、イギリスにとってもこれは歴史的な瞬間です」とコメント。

 

またJerry Kydd艦長は取材に対し「この船はイギリスの海軍力の名声にとって重要なものです。潜水艦は皆が見ることはできません。しかしこれらは目に見える力、軍事作戦能力の象徴になるのです」と語っている。

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実戦配備は遅れて2026年頃か

 

しかしこの空母には以前から技術的な問題や、人員不足などが指摘され、実戦配備までには予定よりも遅れる可能性が指摘されてきたという。

 

実際、今回のテスト航海も予定より3カ月も遅れており、完全に運用可能となるのは2026年以降になるとか。

 

しかし一旦配備されれば、この空母はその後50年近く世界各地に派遣され、イギリスの海軍力を証明し、さまざまな紛争に対処することになるそうだ。(了)

 

出展元:BBC:HMS Queen Elizabeth sets sail from Rosyth for sea trials(6/27)