墓石を破壊された米のユダヤ人のために、イスラム教徒が修復の支援を申し出る


先日、アメリカで多くのユダヤ人の墓石が倒される事件が起きたが、これに対しイスラム教徒らが彼らに支援の手を差し伸べたとして話題になっている。

イスラム教徒が墓石修理のため寄付を募る

 

その事件が起きたのは、ペンシルベニア州のフィラデルフィアにある「Mt Carmel Jewish墓地」。

 

そこでは2月26日に、500基以上ものユダヤ人の墓石が倒されたり、破壊されたりしているのが発見された。

 

Facebook/Jewish Federation of Greater Philadelphia

Facebook/Scott W. Anderson Photography

Facebook/Scott W. Anderson Photography

Facebook/Scott W. Anderson Photography

 

これを受けてイスラム教徒のTarek-El-Messidiさん(36)と、パレスチナ系アメリカ人のLinda Sarsourさんは墓石の修理費用を支援しようとクラウドファンディングを実施。

 

その結果、多くのイスラム教徒などが関心を寄せ、現時点で15万ドル(1700万円)の寄付が集まったという。

 

その後、El-Messidiさんらはユダヤ人墓地を訪れ、被害に遭った人々らに支援を約束した

 

Facebook/Salaam Bhatti

わずか3時間で目標金額を達成

 

El-Messidiさんは異教徒の人々を結びつけるイスラム教徒のNGO「Celebrate Mercy」のリーダーとして、さまざまな活動をしてきたという。

 

また2月20日にセントルイスで、やはりユダヤ人の墓石が150基以上も破壊された事件でも、Sarsourさんと共に支援のための資金提供を呼びかけてきたとされている。

 

Facebook/Salaam Bhatti

 

その結果、クラウドファンディングには、予想をはるかに超える支援が寄せられたそうだ。

 

El-MessidiさんはHaaretzの取材に対し、次のように語っている。

 

「私たちはたった3時間で、目標金額に達するとは思っていませんでした。そのことは間違いなく、双方のコミュニティに多くの希望を与えてくれます。われわれがより近づき協力するために、このような悲劇がきっかけとなったのは不幸な事です。しかし私たちはここから続けていくでしょう。たとえ過激主義者や憎悪に満ちた人間がどんな物を破壊しようとしても、私たちは積極的に築こうとし続けるでしょう」

 

現在、アメリカではイスラム教徒やユダヤ人への嫌がらせが多く発生しており、27日には少なくとも13州のユダヤ人コミュニティセンターや学校に、爆弾を仕掛けたという脅迫電話がかかってきたという。(了)

 

 

出展元:INDEPENDENT:Muslim American activist vows to help Jewish cemetery where hundreds of headstones were vandalized(2/27)