奇妙なチューブ型をした生き物が太平洋に発生、漁業関係者を悩ませる


アメリカの西海岸沿いにおいて、チューブ型をした奇妙な生物が多く発生し、漁業被害が出始めている。

アラスカの漁業に打撃を与えている

 

そのチューブ型をした生き物とはゼラチン質の組織を持ち、ホヤの仲間として知られているものの、その生態はよくわかっていない。

 

今年の春からアメリカの太平洋側で多く発生しているのが確認され、特にアラスカのSitkaという地域でサーモン漁をしている漁業関係者を悩ませているという。

 

Sitkaという地域では50針がついたラインを海に流してキング・サーモンを捕獲しているのだが、それを引き上げてみると、ほとんどの針にこのチューブ状の生き物が引っかかっているそうだ。

 

関係者のLeon Shaulさんも「もはや効果的に魚を捕獲できないところまできています」と語っている。

9mまで成長、海中の酸素を吸収

 

科学者らによれば、このチューブ型の生き物は最大で約9mの長さにまで成長し、暗闇の中で光を放つという。

 

海から引き上げられるとすぐに死んでしまうが、海中にある酸素を吸収するらしく、大量に発生した場合、他の海の生物に危険をもたらすそうだ。

 

オレゴン州立大学のJennifer Fisher氏は取材で次のように語っている。

 

「現時点では何故、それらが多く発生したのかは分かりません。過去数年間、海は暖かい状態が続いています。そのため何かが彼らをその付近へと運ばせたのでしょう。彼らは増え続けています。それらが海岸線近くで目撃され、非常に多く、広く分散することは滅多にないことです」

過去には超巨大なホヤも撮影される

 

また過去には巨大なホヤの映像も撮影されている。これらはナガヒカリボヤ(ヒカリボヤ:Giant Pyrosome)と呼ばれるもので、大きいものでは長さが30mにも達する場合があるという。

YouTube/EaglehawkDive

これらは遊泳性で、大きな塊が1つの生物ではなく、小さな無数の個体が集まったコロニー(群体)とされている。

 

この映像はオーストラリアで撮影され、今回発生したものではないが、かなり不思議な生き物と言えるかもしれない。(了)

 

 

出展元:NYPost:Millions of ‘sea pickles’ are causing hell along the Pacific Coast(6/23)