家族まで分断か?夫がトランプ氏に投票したため、22年間連れ添った夫婦が離婚へ


昨年行われたアメリカの大統領選挙では人種や宗教的な分断が深まったが、夫がトランプ氏に投票すると表明し、離婚した夫婦もいることが明らかとなった。

22年間連れ添った夫婦関係を解消

 

夫との離婚を決断したのは、カリフォルニア州の刑務所で看守として働いていたGayle McCormickさん(73)。

 

彼女は社会主義的な考えに近い民主党の支持者だったが、大統領選挙の際に夫が友人とのランチの席で、トランプ氏に投票すると宣言。

 

その言動に「裏切られた」と感じ、22年間続いた夫婦関係を解消。実際に離婚し、今では新たな家で暮らしているという。

 

彼女は動画のインタビューで次のようにコメントしている。

 

「私はひどく激怒し、言いました。『私と結婚した人が、実績も乏しく、市民の自由や女性に対する感情、人々に対する振舞いに関しても問題のある人物に投票するというのは信じられない』と」

 

その後、夫はトランプ氏に投票するという考えを撤回。しかしもはや手遅れで、彼女は自分の道を進む決心をしたとされている。

 

彼女はREUTERSの取材に対し次のように語った。

 

「彼がトランプに投票することは、私を完全に解き放ちました。私は自分が本当にバカだったと思いました。もっとも私たちの間には、以前から大きな溝がありました。前から彼と顔を合わしていなかったのです。若い頃なら決して受け入れなかったことでも受け入れてきた結果、私はどんなに自分が本来の人生からかけ離れてしまったのか、と気づいたのです」

Facebook/Larry Fizer

Facebook/Larry Fizer

「誰もトランプが勝つとは思っていなかった」

 

しかし大統領選挙で、家族との関係が変わってしまったのは彼女だけではないようだ。多くのアメリカ人が、選挙後も感情的な傷口が開いたままだという。

 

REUTERSが昨年12月27日から1月18日まで6426人に行った調査では、今回の選挙で家族や親しい友人と政治的な問題について、少なくとも1度は言い争った人の割合が約39%。10月に行った選挙前の世論調査での33%から6%も上昇した。

 

また選挙後、家族や友人と会話をすることをやめた人は約16%(10月には15%)、特にクリントン氏の支持者が約22%にも上ったという。

 

さらに全体の約13%の人が、家族のメンバーや親しい友人との関係を終わらせたと認めている。

REUTERS

トランプ氏に投票し家族や友人から激しい反発に直面した、オハイオ州のトラック運転手、Rob Brunelloさん(25)は次のように語っている。

 

「私にとっては本当につらいことです。トランプがヒラリーを打ち負かすとは誰も考えていなかった。だから皆、この事態に対応するため大変な思いをしているのです」

口論をしなかった人も40%

 

しかし悪い面ばかりでもない。同じ調査によれば約40%の人が、今回の選挙で友人や家族のメンバーと言い争いなどはしなかったという。

 

また選挙の影響で、これまで出会ったことのない新しい友人と知り合えたという人も、約21%いたそうだ。

 

 

出展元:REUTERS:From disputes to a breakup: wounds still raw after U.S. election(2/7)