米の新たな攻撃に備えるため、シリア軍機がロシアの基地へ移動


シリア軍が戦闘機などの軍用機の多くを、ロシアが使用している基地の近くへ移動させたことが、米軍関係者によって明らかにされた。

アメリカの次の攻撃から守るため

 

ABC Newsによればシリア軍は、アメリカ軍による攻撃を受けたシュアイラート空軍基地から、Latakiaという港湾都市にあるロシアが使用中の基地付近へと、使用可能な軍用機の多くを移動させたという。

 

この移動は、ロシア軍機の近くに配置することで、アメリカからの追加的な攻撃から航空機を守る狙いがあるとしている。

 

実際、アメリカはアサド政権をけん制するため、再び化学兵器が使用された場合、新たな攻撃の可能性について否定をしていない。

AVIA.PRO:Airport Latakia Bassel Al Assad

またCNNによれば、軍用機の移動はアメリカ軍の攻撃があった6日の直後に始まったという。

 

そして新たな配備先となったのはバッセル・アサド国際空港で、ここはロシア空軍の多くが拠点とするフメイミム空軍基地に近接しているそうだ。

 

さらにロシア軍はこの基地に対空ミサイルを備えているとされ、米国が攻撃をためらうとの計算がシリア側に働いたのではないか、と伝えている。

ホットラインでの連絡を再開

 

ジェームズ・マティス国防長官は先週、6日に発射されたトマホーク巡航ミサイルによって、シリアで稼動可能な軍用機の20%(20機)を破壊したと発表した。

 

しかしこの数字はシリアにはまだ、100機以下の軍用機が格納庫などに保管されていることを示しているという。

flickr_Andrey Belenko

またアメリカはトマホークで攻撃する前、ロシア側に被害が出ないよう専用のホットラインで通告していたが、攻撃後ロシアはホットラインでのやり取りを中断すると発表。

 

しかしアメリカ軍高官によれば、今週両軍はシリア領空での戦闘リスクを最小限にとどめるため、または戦闘回避をするために、再びコミュニケーションをとり始めたという。

 

実際にマティス国防長官も「私たちはロシアとの偶発的な軍事衝突を回避している。そして今後も衝突回避をし続けるだろう」と述べている。

 

この戦闘機の移動によって、再び多くの市民が犠牲にならないことを願う。(了)

 

 

出展元:abc NEWS:Syria moved aircraft out of US-bombed airstrip to Russian base(4/19)

出展元:CNN:シリア軍、戦闘機の温存図る ロシア基地近くに多数を移送(4/20)