米海軍の戦闘機「F/A-18」がシリア軍機を撃墜


6月18日、アメリカ海軍の戦闘機がシリア政府軍の攻撃機を撃墜し、各メディアが大きく報じている。

シリア政権軍が突然攻撃を仕掛ける

 

ABC Newsによればこの事件は、ラッカの近くにあるJa’Dinという街で、シリア政府軍と反政府勢力との間で起きた戦闘がきっかけだという。

 

当初、クルド人とアラブ人からなるシリア民主軍(SDF)はISISとの戦闘の結果、Ja’Dinの街を奪還していたそうだ。

 

しかし夕方4時30分頃、SDFは突然シリア政府軍の地上部隊による攻撃を受け、街から撤退、多くの負傷者が出たと言われている。

flickr_Jerry Gunner SU-22

シリア軍機がSDFに爆弾を投下

 

その後、親政権側の部隊が街に入ろうとするが、SDFと共にISISと戦ってきたアメリカ主導の有志連合の戦闘機が上空を旋回して威嚇し、前進を阻止したという。

 

さらに有志連合軍は直ちにホットラインでロシアに連絡。戦闘を中止させ、状況の悪化を食い止めるよう求めたそうだ。

 

しかし午後6時43分頃、シリア軍機の「SU-22」がTabqahという街の南にいたSDFの部隊に向かって爆弾を投下。

 

これに対しアメリカ軍は共同防衛や交戦規定に基づき、ただちに「F/A-18Eスーパー・ホーネット」を出撃させた。

flickr_DVIDSHUB F/A-18

米軍戦闘機がシリア軍機を撃墜

 

そして空中戦の結果、アメリカ軍の戦闘機が「SU-22」を撃墜、シリア軍のパイロットはその後、機体から脱出したと見られている。

 

有志連合軍は、現在の主要な目的はISISと戦うことだとし、声明において次のように述べている。

 

「有志連合軍は、シリア政府軍やロシア軍、親体制派の部隊との戦いを望んではいない。しかしあらゆる攻撃から連合軍やパートナーの部隊を守ることを、躊躇するつもりはない。ISISに対する作戦を行っているパートナーへの、親体制派の敵対的な意図や行動は許されるものではない」

 

この事件を受けロシア国防省は19日、アメリカがホットラインを使って事前にシリア軍機撃墜をロシア側に知らせていなかったとして、今後ホットラインを停止し、ロシア空軍が展開するシリア上空における飛翔体は、すべて標的と見なすとの立場を示した。(了)

 

出展元:ABC News:U.S. shoots down Syrian fighter jet over Syria(6/18)