陥落寸前のモスルで、ISISから逃げてきた住人の多くが脱水症状や栄養不良に


イラク北部のモスルで、ISISの支配エリアに取り残されている住人らが、食糧不足に陥っている実態が明らかにされた。

ISISが食料や水を蓄えている

 

現在、ISISの戦闘員らはモスル市内の1.6km四方のエリアに立てこもり、抵抗を続けているが、そこにはまだ多くの住民が残されているという。

 

そして住民らは激しい戦闘の最中に徒歩で逃れてくるが、生き残った人々はひどい栄養状態に陥っていると言われている。

 

実際、ABC Newsのリポーターがケガをして救護所へ運ばれた住民に聞いたところ、残っているISISの戦闘員らは食料や水、医薬品などをかき集め、蓄えているそうだ。

 

そして住民らにはボトルの水に6ドル、1袋のクラッカーに80ドルなどと、必需品に対して許容できない法外の値段を請求しているとか。

子供の多くが脱水症状や栄養不良

 

その結果、最近逃げてきた住民の多くが、エリアの外に設けられた救護所で久しぶりに水や食べ物を口にしたと語っているという。

 

特に子供の多くは脱水症状や栄養不良に見舞われて運ばれ、救護所で治療を受けているそうだ。

 

また他の複数のメディアのカメラも、逃げてくる住民が真っ先に水を飲む場面を何度も捉えている。

住民を自爆攻撃にも利用

 

無論、以前からISISは相手からの攻撃を防ぐために、住民らを人間の盾に使っており、時には彼らを自爆攻撃にさえ利用してきたという。

 

そのため逃げてくる住民のうち男性や男の子は、イラク軍などに対し爆弾を持っていないことを示すために、服を脱ぐよう命じられる場合もあるそうだ。

 

また現在、ISISは若い10代の女性を使ってまで自爆攻撃を繰り返し、激しい抵抗を見せている。ただイラク特殊部隊の司令官によれば、戦闘は最終局面を迎えており、これから死闘が繰り広げられるという。(了)

 

 

出展元:ABC News:ISIS is on the brink of defeat in Mosul, but a humanitarian crisis looms(7/4)