8人の難民が米国境警備隊の制止を振り切り、カナダへ逃げ込み保護される


先日、アメリカに住む8人の難民が、雪に覆われた国境を越えてカナダへ入国を果たしたことが明らかにされた。

難民が国境で逃走し、カナダを目指す

 

Reutersによれば2月17日、4人の大人と4人の子供を含む難民らが、アメリカの国境警備隊の制止を振り切り、カナダへ入国したという。

 

難民らはその日、タクシーでニューヨーク州北部のシャンプレーンという町にあるカナダとの国境へ到着。その後、アメリカの国境警備隊によって一旦車を停止させられたそうだ。

 

国境警備隊は難民らのパスポートを手に取り、車の前列に座っていた男性を尋問。その後、彼らに対し「この書類はもう一度確認される必要がある」と語ったとされている。

 

それを聞いた難民らはパスポートを奪い返し、急いで車を降り逃走。カナダ側へ向かって走り始めたという。

 

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カナダの警察が難民らに手を貸す

 

その国境は小さな谷によって隔てられていたが、難民らは最初に自らの荷物、大きなスーツケースやバッグなどを投げ入れ、自らも雪に覆われた谷を下りて渡り、カナダ側へと這い上がってきたそうだ。

 

彼らの様子を見守っていたカナダ騎馬警察(RCMP)は、登ってきた難民たち1人1人に手を貸し、子供達を抱き上げ、ケガをしたらしい女性には、医療ケアが必要かどうか尋ねたとされている。

 

Facebook/Meanwhile in Canada

一方、アメリカ側の国境警備隊は、叫びながら逃げていく難民たちを追跡。しかし国境を示す標識の前へ来ると、それ以上進むのを断念せざるを得なかったとか。

 

そしてカナダの警察に対し「難民の男は違法にアメリカに滞在していたため拘留する必要がある」と訴えたようだが、カナダ騎馬警察はその後、難民たちを保護し、近くの国境管理事務所へ運んだという。

 

その後、難民のうち1人の男性は取材に対し、自分たちが全員スーダン人であると認め、同時に2年間もアメリカのデラウェアに住み、働き続けてきたと主張。しかし「誰も自分たちのことを気にかけてくれない」と訴えたそうだ。

カナダへ渡る人々が増えている

 

AFPによればトランプ氏が大統領に就任し、難民などに対する入国規制が強化されて以来、アメリカから国境を渡ってカナダへ向かう人々が増えているという。

 

実際に、2月4日から5日にかけても、22人の難民がマイナス20℃という寒さの中、雪に覆われた国境を5時間かけて歩いて渡ったそうだ。

 

またこのような難民らの中には、手に凍傷を負い、指の切断も余儀なくされる人もいるらしい。

 

この時の難民らの大半はソマリア出身者とされ、トランプ大統領がソマリアを含むイスラム圏7カ国からの入国禁止や難民受け入れ停止を決めたことに不安を覚えて、行動を起こしたと見られている。

 

 

出展元:Reuters:Eight people flee U.S. border patrol to seek asylum in Canada (2/17)

出展元:AFP:移民22人、極寒のなか米国から歩いてカナダへ 入国禁止令を懸念(2/8)