【動画】オランダで珍しい「気象津波」が観測され、砂浜の設置物を押し流す


オランダで珍しいミニ津波(気象津波)が発生し、ビーチにあったものを飲み込んでいく様子が撮影された。

マンションやヨットクラブでも撮影される

 

その現象が起きたのはNorth Holland州にあるZandvoortというリゾート地とされている。

 

第一報は5月29日の午前5時45分に届けられ、動画は海辺のマンションと思われる一室から撮影されたという。

 

その動画にはゆっくりと波が押し寄せ、砂浜に並べられていたパラソルやビーチベッドなどを飲み込んでいく様子が捉えられている。

またこの様子はKatwijkにあるヨットクラブの施設内からも撮影されており、一度波が後退し、その後大きなうねりが発生して砕け、押し寄せてくる様子が映し出されている。

波の高さ約2m、人に被害はなし

 

この時、波は約2mの高さに達したとされており、ボートなども被害にあったようだが、幸いケガなどを負った人はいなかったそうだ。

 

地元メディアによれば、このミニ津波は非常に珍しく、今回このように撮影されたり記録されたりしたのは初めてだという。

気圧の急激な変化によって発生する

 

しかしこれは通常の津波ではない。本来、津波は地震による海底の地形変動で発生すると考えられているが、今回のミニ津波は気象が原因だとされている。

 

王立ネーデルランド海洋調査研究所(NIOZ)のJacco Kromkamp氏によれば、これは「メテオ津波」または「気象津波」と呼ばれるもので、気圧の急激な変化によってその海域の水が押し上げられた時に発生するという。

 

特に雷を伴う前線が近づいた時にその前触れとして発生し、基本的に寒冷前線とも関係があるとか。

高潮との違いとは?

 

またこれは高潮とも異なるようだ。なかなか線引きは難しいらしいのだが、高潮は潮位の高まりと台風や低気圧などによる海面上昇が組み合わさったものとされ、基本的に波を伴わない。

 

これに対し「気象津波」は気圧の変動や風の影響などにより、津波と同じメカニズムで大きな波が生まれ、押し寄せることを指すという。

 

そしてオランダでは2004年と2006年にもこの現象が記録されており、イギリスでも2011年6月にコーンウォールの海岸線で観測されているそうだ。(了)

 

 

出展元:METRO:Beach resort hit by seven foot wave as mini tsunami strikes the Netherlands(6/2)