Switch news

知っておきたい世界のニュース

性的被害を訴えていたテイラー・Sが勝訴、陪審員が元DJの暴行を認める

性的被害を訴えていたテイラー・Sが勝訴、陪審員が元DJの暴行を認める
Facebook/Taylor Swift

歌手のテイラー・スウィフトさんが性的被害を訴えていた裁判で、彼女の言い分が全面的に認められ、勝訴したことが明らかとなった。

 

テイラーさん側の訴えが全て認められる

 

8月14日、コロラド州のデンバーで行われた裁判で、6人の女性と2人の男性を含む陪審員は、元DJのDavid Mueller氏がテイラーさんの臀部を触り、性的暴行を行ったと認めたという。

 

また「テイラーさんがラジオ局に圧力をかけて自分を解雇させた」とするMueller氏側の訴えは、証拠不十分として先週の金曜日にすでに却下されていたそうだ。

 

ただし彼は、テイラーさんの母親であるAndrea Swiftさんと、ラジオ局との仲介をしていたFrank Bellさんも解雇に関与したとして訴えていたとされている。

 

しかし月曜日に双方の弁護士が最終弁論を終えたのち、陪審員は満場一致でAndreaさんとBellさんの関与を否定。2人が懲罰的にラジオ局との契約関係を妨害したとするMueller氏の訴えを退けたという。

 

判決を聞いたテイラーさんと母親は抱きしめ合いながら、涙を流したそうだ。

 

ボディガードの証言が決め手か?

 

BBCによれば11日の裁判では、スウィフトさんの元ボディガード、グレッグ・デント氏が出廷し、被告がスカートの下に手を伸ばすのを見たと証言したという。

 

デント氏は、被告の手がスウィフトさんの体に直接触れるのを見たわけではないが、「彼女のスカートの下に手があるのを見た」と述べたそうだ。

 

今回の判決後、テイラーさんは声明で次のように述べている。

 

「私は人生から社会から、そして自分の能力から得られる特権によって、このような裁判で自分自身を擁護するため莫大な費用を背負えることを認識しています。私の願いは、耳を傾けるべき人々を支援することです。それゆえに私は近い将来、性的虐待の被害者が自分自身を擁護できるのを手助けしている複数の団体に寄付していくつもりです」

 

賠償額はわずか1ドル、罪を認めさせるため

 

そもそもこの裁判が起きたきっかけは、2人が参加した2013年のファンとの交流会だとされている。

 

交流会ではテイラーさんとMueller氏が並んで写真撮影を行っていたが、その際彼が彼女のスカートを捲くり上げ、臀部に直接触れたそうだ。

 

その後、テイラーさん側はその事実をラジオ局のKYGOへ伝えた結果、Mueller氏は2日後に解雇されることに。

 

しかしMueller氏は性的暴行を行ってはいないと主張し、自身の解雇はテイラーさん側がラジオ局へ圧力をかけたからだと訴え、2015年に名誉棄損で裁判を起こした。

 

テイラーさん側もその後すぐに、Mueller氏による性的被害があったとして訴え、しばらく裁判が続いていたという。

 

Mueller氏は裁判において、損害賠償としてテイラーさんに約300万ドル(約3億2800万円)を要求。一方テイラーさんは、目的はお金ではなく罪を認めさせることだし、1ドルしか要求していなかった。

 

また彼女は裁判を起こしたことについても、このような卑劣な行為が犯罪であり、「女性が声を上げられることを示したいから」と語っていたそうだ。(了)

 

 

出典元:ABC News:Jury finds ex-DJ groped Taylor Swift(8/14)

出展元:METRO:Taylor Swift awarded $1 in groping trial as jury finds David Mueller guilty of assault(8/15)

出展元:BBC:米歌手テイラー・スウィフトさん、DJを暴行で訴え勝訴(8/15)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top