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英「グレンフェル・タワー」の大規模火災、内部の焼け跡の様子を警察が公開

英「グレンフェル・タワー」の大規模火災、内部の焼け跡の様子を警察が公開
Metropolitan Police

イギリスで14日に発生した公営住宅「Grenfell Tower」の火災で、鎮火した内部の様子を警察が公開した。

困難な状況を理解してもらうため

 

イギリスのロンドン警視庁によれば、火災発生直後から警察や消防は昼夜を問わず、正確な被害状況を把握するために現在も捜索を続けているという。

 

しかしいまだに多くの人々が建物の内部で行方不明になっており、4日がたっても犠牲者の数が特定できない状況が続いているそうだ。

 

そのため警察は自分たちが直面している困難な状況の大きさを皆に知ってもらうため、今回マンション内部の様子を公開した。

身元が特定できない人の出る可能性

 

現在、死亡が確認されているのは58名。しかし次に発表される時には、さらに犠牲者の数が増えている可能性が高いという。(19日には死亡者が推定79名だと発表された)

 

しかも今後もまだ捜索や捜査が続く見通しとされており、ロンドン警視庁のStuart Cundy氏も声明で次のように語っている。

 

「火災によるダメージの状況は、ほとんど筆舌に尽くしがたい。このため完了するまでに数週間はかかる長い捜索活動になるでしょう。また私たちは人々に恐ろしい現実を受け止める心の準備をしてもらわなければなりません。その現実とは、火の猛威によって何人かは身元が特定できないかもしれないというものです」

誰にも知られず行方不明になっている人も

 

現在、警察は行方不明者の家族をサポートし、心配している人々からの問い合わせと犠牲者を照合しているという。

 

しかし「Grenfell Tower」には移民が多く住んでいたとされ、さまざまな事情から警察に問い合わせることもできない人がおり、マンション内には誰にも知られず行方不明になっている人がいる可能性もあるそうだ。

 

そのためCundy氏は次のように呼びかけている。

 

「マンションに住んでいたり、訪れたり、滞在したりしていたかもしれない人、しかしまだ私たちが行方不明者だと報告を受けていない人、そんな人々を知っている方々からの情報を私は聞きたいと思っています。警察に早く話せなかった個人的な理由に、関心は持ちません。私たちはただ、いまだに建物に残された人々について、できるだけ完全に理解したいのです」

 

昨日の報道によれば、行方不明とされていたシリア人家族の5人が生存していたことが明らかになったという。1日も早く行方不明者が確認されることを願う。(了)

 

 

出展元:METRO:Police release photos showing devastation inside Grenfell Tower(6/18)

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