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ついにサウジアラビアで女性も車の運転が可能に、国王が正式に許可する

ついにサウジアラビアで女性も車の運転が可能に、国王が正式に許可する
Twitter/World News Network

サウジアラビアで女性の運転を認める布告が発令され、注目を集めている。

 

2018年6月までに施行予定

 

サウジアラビアの国営メディアによれば9月26日夜、サルマン国王は女性にも車の運転を許可する布告を発令したという。

 

このため政府は、今後30日以内に報告書を準備することになっており、2018年6月までには法令が施行され、実際に免許証が女性に発行されて運転できるようになるそうだ。

 

サウジ通信社(SPA)は「王室の法令によって、男と同様に女性にも、免許証の交付を含めた交通規則の条項が実施されるでしょう」と伝えている。

 

多くの家庭が女性のために運転手を雇う

 

サウジアラビアではスンニ派の厳格な宗教の教えや伝統的価値観に基づき、これまで自動車の運転は男性にしか許されておらず、公の場で女性が運転した場合、逮捕または罰金が命じられてきた。

 

そのため女性の自由を求める活動家たちの多くが、この法律に反対し、あえて車を運転し投獄されてきたという。

 

しかし女性らが自動車の運転を望んでいるのは、自由のためだけではない。

 

これまでの法律により、多くの家庭が家族の女性を送り届けるのに、プライベートのドライバーを雇わねばならなかったとか。

 

実際、サウジのウェブサイト「アル・アラビア」によれば、主に南アジアからきた80万人の男性が、サウジアラビアの女性のために運転する仕事についているという。

 

女性たちが今回の解禁を歓迎

 

そのため今回の国王の布告は、多くの女性たちに歓迎されている。

 

2014年に車を運転し73日間も投獄された、女性活動家のLoujain al-Hathloulさんは法令が発表された時に、「神よ、ありがとう」とツイート。

 

同じくジェダという厳格な街に住む活動家のSahar NassifさんもBBCの取材に対し「とても興奮しています。笑いながら飛んだり跳ねたりしています。私は夢だった自分の車、コンバーティブルのムスタングを買うつもりです。色は黒と黄色になるでしょう」と語っている。

 

サウジアラビアは女性に運転を認めない世界で唯一の国だったが、現在では石油に依存しない社会の構築を目指すと同時に、女性の社会進出も推し進めるようになり、先週末も女性に対し初めてスタジアムへの入場許可が下りたという。(了)

 

 

出典元:BBC:Saudi Arabia driving ban on women to be lifted(9/27)

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