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家族ぐるみの犯行か?英自爆テロ犯の父親や兄弟も相次いで拘束される

家族ぐるみの犯行か?英自爆テロ犯の父親や兄弟も相次いで拘束される
Twitter/Daily Mirror

22日の夜にイギリスのマンチェスターで起きた爆弾テロで、自爆した男の身元が判明し、さらに家族の多くが拘束された。

自爆犯はリビア系の大学生

 

イギリスのGreater Manchester警察は、アリアナ・グランデさんのコンサート会場「Manchester arena」で自爆した男を、マンチェスター南部のファローフィールド地区で暮らしていたSalman Abedi容疑者(22)だと報じた。

 

Salman容疑者の親はリビア人で、彼自身は1994年にマンチェスターで生まれ、イギリスで育ち、大学で経営学を学んでいたという。

容疑者の兄や弟も拘束される

 

23日には自宅の家宅捜索も行われ、警察は容疑者の兄であるIsmail容疑者(23)を拘束。しかし容疑については明らかにされていない。

 

また容疑者の弟であるHashem容疑者(20)も、リビア当局によって逮捕された。リビアのテロ対策班によれば、Hashem容疑者はマンチェスターで起きたテロ事件の詳細を全て知っており、また首都トリポリでテロ行為を計画していたという。

 

取り調べの際、Hashem容疑者は自分とSalman容疑者が、ISISのメンバーであることを自供したと伝えられている。

Facebook/رامي محمد

父親は武装グループに所属か

 

さらに父親であるRamadan容疑者(50)も、リビアの自宅で取材を受けている最中、数台の車に分乗して来たテロ対策班の捜査員に拘束されたそうだ。

 

Ramadan容疑者はAbu Ismailという名前でも呼ばれており、1991年にリビアを出国。サウジアラビアへ向かい、1994年にはイギリスのマンチェスターでの生活を始め、地元のモスクに通っていたとされている。

 

ただ英紙Mirrorによれば、1994年に同容疑者はアルカイダとつながりのあるイスラム組織「リビア・イスラム武装グループ(LIFG)」に所属したという。

 

しかし2008年にはリビアへ戻り、過激主義と決別してグループからも離れるが、カダフィ政権崩壊後にリビアをコントロールしようとしていたイスラムグループに対しては協力的だったそうだ。

現時点で男女7人が拘束される

 

Salman容疑者の妹であるJomana Abediさん(18)はWall Street Journalの取材に対し、自分の兄が「シリアで殺されている子供たちの復讐のため」に今回の自爆テロを起こしたと説明し、物議を醸している。

 

彼女は逮捕されていないが、現時点で7人の男女が拘束された。ただし現在はまだ、自爆テロとのつながりが明らかになったわけではない。

 

イギリスのGreater Manchester警察は今回の事件の背後に、イスラム過激派のネットワークがあるとみて、さらに調査を進める方針だという。(了)

 

 

出展元:Mirror:The jihadi family? Manchester bomber’s dad linked to extremists, brother arrested and sister calls attack ‘revenge’ for Syria(5/25)

出展元:METRO:Brother of Manchester bomber ‘was planning his own terrorist attack’(5/24)

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