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「アサドへの姿勢を変える」トランプ大統領、シリアが化学兵器を使用したと非難

「アサドへの姿勢を変える」トランプ大統領、シリアが化学兵器を使用したと非難
flickr_Ninian Reid

4日にシリア北部のイドリブ県で化学兵器を使ったと見られる空爆が行われ、多くの犠牲者が出たことを受け、アメリカのトランプ大統領がシリアに対する従来の姿勢を変えると発表した。

「憎むべき行為」と非難

 

5日、トランプ大統領はホワイトハウスで開かれたヨルダンのAbdullah II国王との共同記者会見で、サリンを使ったとみられる攻撃はシリア政府が行ったとする見方を示し、「憎むべき行為」と非難した。

 

さらに会見で「私にいわせれば、それは多くの一線を越えている。罪のない子供やまだほんの小さな赤ん坊まで、致命的な打撃を与える化学ガスを使えば、レッド・ライン(越えてはならない一線)を越えて、さらに多くの、多くの一線を越えることになる」と述べた。

「アサドへの姿勢も大きく変わった」

 

これまでトランプ大統領は、シリアではISIS掃討作戦を最優先と位置づけ、アサド大統領の退陣は求めていなかった。

 

しかし今回の会見で、従来の姿勢を変えたことになる。その理由について彼は次のように述べた。

 

「私は自分をとても柔軟な人間と思いたい。決められた1つの方法をとる必要はない。もし世界が変われば、私もそれに従うだろう。そして変化はすでに起きてしまった。そのため、私のシリアやアサドに対する姿勢も大きく変わった」

 

ただしその後、記者からの「具体的にどのような行動に出るのか」という質問に対しては、明確に答えていない。

 

トランプ大統領は「私は過去の政権が、これこれの日、これこれの時間に攻撃すると発言してきた姿をずっと見てきた。だから私は最終的に、何をするかについて言うつもりはない」と答えている。

 

flickr_Karl-Ludwig Poggemann

「これから責任を果たす」

 

また大統領は同じ日に声明を発表し、「(今回の化学兵器による)攻撃は、過去の政権(オバマ政権)の弱さと決断力のなさが招いた結果だ」と主張。

 

さらに「今、私には責任がある。私はこれからその責任を果たし、自信をもって実行に移していくつもりだ」と述べている。

 

シリアではサリンとみられる化学兵器が使用され、少なくとも72人が死亡し、350人近くが負傷。死者の中には25人の子供が含まれているという。

 

しかしアサド政権側は、化学兵器を使用したことを認めてはいない。(了)

 

 

出展元:abc NEWS:President Trump says Syria attack ‘crossed many, many lines’(4/5)

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