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大統領令で入国を禁止されたイラン人の赤ちゃん、米で心臓手術が受けられることに

大統領令で入国を禁止されたイラン人の赤ちゃん、米で心臓手術が受けられることに
Samad Teghizadeh

重い心臓病を抱えたイラン人の赤ちゃんが、多くの人々の働きかけによりアメリカへの入国が許され話題となっている。

大統領令でアメリカへ渡れないことに

 

その赤ちゃんの名前はFatemeh Reshadちゃん。米メディアFOX12によれば、Fatemehちゃんは生後4カ月になる女の子で、心臓に2つの穴が開き、動脈もねじれているため緊急手術を要していたという。

 

そのため両親はテヘランからアメリカへ渡り、オレゴン州ポートランドの病院関係者と打ち合わせを予定。しかしイランなど7カ国からの入国を一時禁止する大統領令により、アメリカを訪れることができなくなったそうだ。

 

Fatemehちゃんの叔父であるSamad Teghizadehさんは取材に対し「それは悪夢のようなものです。書類はみんな揃っていました。しかし最後の瞬間に、全てはキャンセルされてしまったのですから」と語っている。

議員の働きかけで入国が許可される

 

その後、彼女のことを知った民主党議員らはティラーソン国務長官に手紙を書き送り、Fatemehちゃんとその両親に対する大統領令を緊急棄却し、入国させるよう要請したという。

 

その結果、2月3日の夜に民主党議員らの要請が認められ、家族に対するアメリカへの入国許可が下り、FatemehちゃんもニューヨークのMount Sinai病院の医師による手術が受けられることに。

 

ニューヨーク州のAndrew Cuomo知事は声明で次のように語っている。

 

「今夜、私たちは連邦政府がFatemehちゃんとその家族の搭乗書類を許可したと知り、うれしく思っています。信じられないことに、入国規制法は子供から治療を受ける機会を奪おうとし、文字通り命を危険にさらしました。それはアメリカ人として、また人類という家族の一員として、私たちが信じていることとは一致しません」

 

また家族の弁護士は英紙Guardianに対し、イランでの手術の成功は20から30%なのに対し、アメリカでの成功の確率は97%になると語ったという。

 

 

出展元:FOX12OREGON:Family of 4-month-old set to have surgery at OHSU impacted by Trump’s executive order(2/2)

出展元:INDEPENDENT:Iranian baby allowed to enter US after Trump’s travel ban(2/4)

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