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生命維持装置が外されそうな子供のため、世界で最も影響力のある2人が支援を表明

生命維持装置が外されそうな子供のため、世界で最も影響力のある2人が支援を表明
flickr_Governor Tom Wolf

不治の病で命の瀬戸際にある赤ちゃんのために、世界で最も影響力のある2人が支援することを表明した。

生命維持装置を切らないよう裁判を起こす

 

その赤ちゃんとはイギリスに住むCharlie Gardちゃん。彼は昨年の8月に生まれたが、非常に希な病気「ミトコンドリアDNA欠失症候群」と診断されたという。

 

その病気は遺伝子の変異によって引き起こされると言われ、体の筋力を弱め、内臓器官も機能不全にさせてしまう、不治の病とされている。

 

そのためCharlieちゃんは昨年の10月に、ロンドンにある「Great Ormond Street小児病院」へ入院。集中治療室で昏睡状態のまま生命維持装置によってなんとか命をつないできたそうだ。

 

その後、病院の医師たちは、もはや治る見込みがないとして生命維持装置を外すことを決定。しかしCharlieちゃんの父親、Chris Gardさんと母親のConnie Yatesさんは、装置のスイッチを切らないよう、裁判所に訴えを起こしたという。

YouTube/Charlie’s Fight

その結果、最高裁に控訴するがChrisさんらは裁判に負けてしまい、さらに欧州人権裁判所へ訴えを起こすも、生命維持装置を外すことは妥当だとの判決が下ってしまう。

 

Chrisさん夫婦はCharlieちゃんをアメリカへ連れて行き、試験段階の治療を受けさせたいと要請するが、裁判ではCharlieちゃんの生命維持装置のスイッチを切るタイミングは病院へ委ねられ、両親に決める権限はないと判断された

世界で最も影響力を持つ2人が支援を表明

 

そんな状況において先日、Chrisさん夫婦のために強力な味方が出現する。その人物とはフランシスコ・ローマ教皇。

flickr_Governor Tom Wolf

 教皇は病院に対し、両親が最後まで子供に治療を受けさせられるよう、また子供に付き添うことが許されるよう求めたという。

 

そして日曜日には教皇庁の広報が正式に声明を発表。その中で「教皇は両親に共感を表しています。子供が最後まで治療を受け、付き添いたいと願う両親らの思いが尊重されるよう、教皇は祈り続けています」と述べている。

 

さらにもう1人、アメリカのトランプ大統領も教皇に呼応する形で、月曜日にツイッターで夫妻に対し支援を表明した。

flickr_Ninian Reid

実際に大統領は「もしわれわれが幼いCharlie Gardを助けることができるなら、イギリスにいる友人、そして教皇にならい、喜んでそうするだろう」とツイートしている。

またホワイトハウスのHelen Ferre氏によれば、トランプ大統領は直接夫妻と話をしていないものの、その後政権のメンバーがイギリス政府の準備してくれた回線によって、電話で連絡をとったという。

 

またロンドンでは裁判の判決に異議を唱えるため、多くの市民らが集まり抗議活動を行ったそうだ。夫妻の希望が叶い、できればCharlie君も回復することを願う。(了)

 

出典元:CNN:Pope, Trump offer support to parents of dying child Charlie Gard(7/3)

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