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人の皮膚で作られたフォトアルバムが、ポーランドの骨董市で売られていた

人の皮膚で作られたフォトアルバムが、ポーランドの骨董市で売られていた
MEMORIAL AND MUSEUM AUSCHWITZ-BIRKENAU

アンティークコレクターがポーランドの骨董市で買ったフォトアルバム。表紙カバーにタトゥーや人毛のようなものがあり、博物館に持ち込んで調べたところ、ナチス・ドイツの強制収容所で殺された人間の皮膚で出来ていると分かった。

 

ブーヘンヴァルト強制収容所で作られたもの

 

そのアルバムを調べたのは、ホロコースト時代の歴史を保存するアウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館。フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)を用いて調べたところ、すでに同博物館が所蔵している「人の皮で作られたノート」と物質の組成が同じであると分かった。

 

MEMORIAL AND MUSEUM AUSCHWITZ-BIRKENAU

 

博物館の専門家は、このアルバムもノートと同じくドイツ・テューリンゲン地方にあったブーヘンヴァルト強制収容所で作られたものに違いないと見ている。

 

骨董市でアルバムを買ったコレクターは、皮表紙に「タトゥーと人の毛があり、嫌な臭いがした」ため、強制収容所で作られたものではないかと疑い、博物館に持ち込んだとのこと。

 

MEMORIAL AND MUSEUM AUSCHWITZ-BIRKENAU

 

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ブーヘンヴァルトの雌犬

 

ブーヘンヴァルト強制収容所は、イルゼ・コッホという悪名高い女性看守がいた場所だ。収容所所長の妻でもあった彼女は、収容者に対してサディスティックな拷問や虐待を行なったことで知られ、「ブーヘンヴァルトの雌犬(ビッチ)」とも呼ばれている。

 

また、珍しいタトゥーを入れた収容者の皮膚を剥いで収集したり、死んだ収容者の皮膚でランプシェードやブックカバー、手袋などを作る趣味が彼女にあったとされる。(ただし、戦後の裁判で立証はされなかった)

 

MEMORIAL AND MUSEUM AUSCHWITZ-BIRKENAU

 

アウシュヴィッツ・ビルケナウ博物館によれば、ブーヘンヴァルト強制収容所には収容者が働かされていた製本所があり、今回見つかったアルバムも「人の皮で作られたノート」も、そこで作られたものだそう。働いていた元収容者の一人は、「本や財布といった日用品を作るのに人の皮膚が使われていた」と過去に証言している。

 

アルバムの表紙は厚紙で、その上に人皮のカバーがかかっている。中ページには100枚以上の写真があり、そのほとんどが風景写真だとのこと。(了)

 

出典元:Metro:Nazi photo album made from death camp victim’s skin found at antiques market(3/5)

出典元:MEMORIAL AND MUSEUM AUSCHWITZ-BIRKENAU:A unique cover. Historical proof of the crime.(1/21)

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