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コウモリを食べた子供から次々に感染、謎の病気で53人が死亡【コンゴ民主共和国】

コウモリを食べた子供から次々に感染、謎の病気で53人が死亡【コンゴ民主共和国】
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アフリカのコンゴ民主共和国で、1月から正体不明の病気が蔓延しており、すでに数多くの人々が亡くなった。(アイキャッチはイメージ)

 

419人が感染、53人が死亡

 

世界保健機関(WHO)のアフリカ事務所は2月24日、コンゴ民主共和国北西部にあるBoloko村で1月下旬、3人の子供がコウモリを食べてから原因不明の病気にかかり、48時間以内に死亡したと明らかにした。

 

また原因不明の病気は1月21日から感染が広がり、現在までに419人の症例と53人の死者が記録されているという。

 

しかも感染した患者の一部は、発熱や嘔吐、内出血などの症状が出てから、48時間以内に死亡しており、警戒が呼びかけられている。

 

通常の出血熱ではない可能性

 

この「出血熱」の症状は、「エボラ」や「デング熱」、「マールブルグ」、「黄熱病」などと関連付けられるが、研究者たちはすでに12以上のサンプルを分析しており、これらの病気との関連を否定したという。

 

2月9日にも、同国のBomate村で、原因不明の病気の2度目の流行が発生したが、その後13人のサンプルが、首都のキンシャサにある国立生物医学研究所に検査のために送られたそうだ。

 

サンプルは、全て一般的な出血熱の検査で陰性だったが、検体の一部はマラリアの検査で陽性だったという。

 

昨年も、コンゴ民主共和国の別の地域で、数十人の死者を出した謎のインフルエンザのような病気が発生したが、それらはマラリアの可能性が高いと判定された。

 

WHOは2022年、アフリカで野生動物を食用とする地域において、謎の病気の流行が、過去10年間で60%以上急増していると報告している。(了)

 

出典元:AP:A mystery illness in Congo has killed more than 50 people hours after they felt sick(2/26)

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