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専門家らがロバート・F・ケネディJr氏の解任を求める、CDCの混乱を受け

専門家らがロバート・F・ケネディJr氏の解任を求める、CDCの混乱を受け
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アメリカ疾病予防管理センター(CDC)の所長の解任騒動を巡り、所管する保健福祉省長官の解任を求める声が出ている。

 

非科学的な指示に対して異議を唱える

 

保健福祉省のロバート・F・ケネディ・ジュニア長官と彼の次席補佐官であるステファニー・スピア氏は先日、CDCのスーザン・モナレス所長に対し、新型コロナ・ワクチンの政策変更と、幹部の解雇を支持するよう求めたという。

 

しかしモナレス所長は、非科学的で無謀な指示に対して無批判に承認する(イエスマンになる)ことや、献身的な保健専門家を解雇することを拒否。それによりケネディ長官は27日、モナレス所長を解雇した。

 

ところがその後、CDCの最高医療責任者であるデブラ・フーリー氏や、国立予防接種・呼吸器疾患センター所長のデメトレ・ダスカラキス氏、国立新興・人獣共通感染症センター所長のダニエル・ジャーニガン氏を含む4人の幹部も、ケネディ氏らが推進した反ワクチン政策や誤った情報を理由に辞任を表明した。

 

その後、ホワイトハウスのレビット道官は「(モナレス氏が)『米国を再び健康に』という大統領の使命に沿わなかった」とし、辞任を拒否したため、「トランプ氏が解任した」と説明した。

 

政治的な目的のためデータを操作

 

そもそもケネディ長官は反ワクチン団体を創設し、懐疑派として知られ、今年の5月には健康な子どもと妊婦に対する新型コロナ・ワクチンの接種推奨をやめると発表。

 

6月には、ワクチンの安全性や必要性をCDCに勧告する諮問委員会の全委員を解任し、その後委員に反ワクチン派の専門家を自ら選ぶなど、ワクチン政策の変更を進めてきた。

 

そして今回の動きを受けて、ケネディ長官の辞任を求める声が上がっているという。

 

ダスカラキス氏は辞表の中で、「これほどまでに徹底的な不透明性は経験したことがなく、政治目的を達成するためにこれほどまでに稚拙なデータ操作も見たことがない」と述べた。

 

また新型コロナウイルス、麻疹(MPOX)、鳥インフルエンザ対策で中心人物を務めたダスカラキス氏は、「数十年ぶりに最悪の麻疹の流行が発生し、2人の子供と1人の成人が死亡するなかでも、CDCの主要な専門家がケネディ長官に、ブリーフィングしたことは一度もない(つまり人の意見を聞かない)」と述べている。

 

ワシントン州選出の民主党上院議員パティ・マレー氏は8月27日、ケネディ氏の解任を求め、「我々はRFKジュニア氏にCDCの残されたものを燃やさせるわけにはいかない」とSNSに投稿した。

 

またイェール大学公衆衛生大学院の疫学助教授、コリン・カールソン氏も、「ケネディ氏は与野党双方にとって恥ずべき存在だ」と主張。他の医療専門家と共に、ケネディ氏の解任を求め、次のように述べたという。

 

「パティ・マレー氏とアメリカ公衆衛生協会(APHA)がケネディ氏を解任すべきだという同じ結論に達したのを見て、私は大きな希望を感じています。共に闘いましょう。私たちは勝てると信じています」(了)

 

出典元:The Guardian:RFK Jr faces calls to quit as CDC chief fired and senior staff resign: ‘an embarrassment’(8/28)

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