64年の時を経て…アルプスで遭難した男性の身元がSNSにより確認される
アルプスで姿を消したフランス人スキーヤーの身元が、SNSの助けによって64年ぶりに明らかとなった。
遺体は2005年に発見されていた
Euronewsによれば、スキーヤーである男性の遺体は、2005年にイタリアのアルプス山中にあるヴァッレ・ダオスタ自治州で発見されていたという。
また遺体の発見現場には、スキー用具や、男性のメガネなども残されていたそうだ。
しかしイタリア当局は、当時男性の身元が分からず、確認することもできなかったとされている。
Tutto era iniziato nel 2005, con il ritrovamento dei resti di uno sciatore sul Cervino.
Pochi oggetti intorno al corpo facevano supporre che la persona, un uomo, avesse perso la vita durante una discesa con gli sci https://t.co/adehCmuSre— Polizia di Stato (@poliziadistato) July 29, 2018
イタリア警察がFBに男性について投稿
そこで先月、イタリア当局はこの身元不明の男性についての情報を、フェイスブックに投稿。するとそれは直ちにフランスのメディアに取り上げられることに。
そしてフランス人女性のEmma Nassemさんは、このニュースをラジオで聞き、身元不明の男性が叔父のHenri Le Masneさんである可能性が高いと考えたという。
実際、叔父のHenriさんは1954年にマッターホルンの近くでスキーをしていた時に嵐に遭遇し、以来行方が分からなくなっていたそうだ。
Vous rappelez le #mystère du skieur disparu? Grâce à vos partages la nouvelle est arrivée à sa famille en France et, au moyen de l’extraction de l’ADN par la police scientifique de Turin, nous savons que le skieur est M. Henri le Masne, qui avait disparu sur le Cervin en 1954 pic.twitter.com/qw4Vzo85JL
— Polizia di Stato (@poliziadistato) July 29, 2018
DNA検査で身元が判明
また94歳になるHenriさんの弟、Roger Le Masneさんにもこの情報が伝えられ、彼はイタリア当局にメールを送信する。
メールには「私はHenri Le Masneの弟です。彼が64年前に姿を消したスキーヤーかもしれません。彼は独身で、すでに自立しており、パリの大蔵省で働いていました」と書かれていたとか。
イタリア警察はその後、DNAテストを実施。その結果、遺体の男性がHenriさんだと確認された。
また警察によれば、家族が提供してくれた写真には、現場に残されていたのと同じメガネが映っていたという。
出典元:euronews:French skier lost 64 years ago in Alps identified with help of social media(7/30)
出典元:The Guardian:French skier lost 64 years ago in Alps identified with help of social media(7/30)