スペインのマヨルカ島で「ミニ津波」が発生、ビーチ沿いの道路が浸水【動画】
地中海西部に浮かぶマヨルカ島で、小さな津波に似た現象が起き、付近が浸水したという。
人気のリゾート地の道路が浸水
その現象が起きたのは6月19日、場所はマヨルカ島にある人気のリゾート地、プエルト・アルクディアの町とされている。
その日の夜、海で「ミニ津波」が起き、海水が海沿いの通りに流れ込んだという。
撮影された映像にも、ゆっくりと海水が道路に流れ込み、人々が避ける様子が映っていた。その様子がこちら。
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「メテオ津波」と呼ばれる現象
この現象は「メテオ津波(気象津波)」と呼ばれ、嵐や突風などの気象現象によって気圧の変化が起き、海面に急激な変化が引き起これると考えられている。
地元では「リサガ(rissagas)」と呼ばれており、地震による海底の隆起で引き起こされる実際の「津波」とは異なるため、規模は小さいという。
地元の人々もこの現象に比較的慣れており、今回も負傷者はおらず、大きな被害も報告されていない。
スペインの国立気象局「Aemet」は、地元メディアに次のように語っている。
「気圧の変化は海面に影響します。気圧が上がれば海面は下がります。気圧が下がると海面が上昇します。こうした上昇と下降の特徴は、非常に短い期間で起こることです。わずか15分で海面が著しく上昇または下降し、その後通常の状態に戻ることがあります」
「メテオ津波」は、気圧の変化に伴い、プラウドマン共鳴により波が増幅される現象で、西日本で起きる「あびき」と同様の現象と考えられている。(了)
出典元:METRO:Majorca hit by ‘tsunami’ with mega wave swallowing streets in tourist area(6/21)