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ロシア軍のミサイル攻撃により、ウクライナ中部で4人が死亡、27人が負傷

ロシア軍のミサイル攻撃により、ウクライナ中部で4人が死亡、27人が負傷
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ロシア軍は連日のようにウクライナへ攻撃を仕掛けており、12月1日には中部の都市が被害を受けた。

 

ドニプロペトロウシク州の都市へ攻撃

 

ロシア軍は1日、ウクライナ中部のドニプロペトロウシク州の州都、ドニプロに対しミサイル攻撃を行い、4人のウクライナ人が死亡し、27人が負傷したという。

 

現場では、車が破壊され、建物の窓も吹き飛ばされ、救急隊員らが救助にあたった。

 

ドニプロは前線から約100km離れた場所に位置しており、ロシア軍の空爆を頻繁に受けている。

 

これまでの和平交渉の経緯

 

現在、ロシアとアメリカとの間で和平交渉が進められているが、これまでの経緯をまとめてみる。

 

まず10月末、トランプ大統領の義理の息子であるジャレッド・クシュナー氏と、アメリカのスティーブ・ウィトコフ特使が、フロリダ州マイアミでロシアのキリル・ドミトリエフ特使と会談し、28項目からなる和平案を策定した。

 

この28項目に及ぶ和平案では、ウクライナ側に東部ドンバス地方の放棄や、兵力を60万人までに削減させること、NATO加盟の断念、兵器の制限、外国部隊の駐留禁止などを求める内容となっていた。

 

11月中旬、この案がマスコミにリークされ、ウクライナおよびヨーロッパ国内で批判が高まり、11月23日にはイギリスとフランス、ドイツがNATO加盟における合意に基づき、ウクライナの自由を認める代替和平案を発表した。

 

その後、スイスのジュネーブで、アメリカのルビオ国務長官とウクライナの当局者による新たな協議が行われ、19項目からなる新たな和平案を策定。この和平案では、将来のNATO加盟の可能性が残され、兵力削減や外国部隊の駐留禁止、戦争犯罪者への恩赦の項目も削除されたという。

 

また東部ドンバス地方のウクライナ支配地域をロシアに無条件で明け渡すこともなく、ウクライナ側は外交手段だけで、ロシアに占領された地域を取り戻すことを目指すとしている。

 

そして11月30日、アメリカのフロリダ州で、ルビオ国務長官とクシュナー氏、ウィトコフ特使が、ウクライナのルステム・ウメロフ特使と会談。その後、ルビオ国務長官は、協議が「生産的」だったものの、「まだやるべきことがある」と述べた。

 

12月2日には、ウィトコフ特使がモスクワへ向かい、再びロシアのプーチン大統領と会談する予定となっている。

 

「最も困難なのは領土問題」

 

ウクライナのゼレンスキー大統領は12月1日、フランスのパリでマクロン大統領と会談。またイギリスのスターマー首相やドイツのメルツ首相を含む、12名の首脳と電話会談を行った。

 

ゼレンスキー大統領は会談後、共同記者会見で、ウクライナの優先事項は安全保障と主権の維持であり、現在行われている協議の中で最も困難なのは領土問題だと指摘。また自ら始めた戦争により、ロシアが利益を得ないようにする必要があると呼びかけた。

 

マクロン大統領は、ロシアとの和平交渉において領土を決定できるのはウクライナのみであり、ウクライナの安全を保証するためには、ヨーロッパ諸国が交渉のテーブルに着く必要があると述べたという

 

ドイツのメルツ首相も、電話会談後、ポーランドのトゥスク首相と共同記者会見を行い、ウクライナに「押し付けられた和平」があってはならないとし、「我々には明確な行動方針がある。ウクライナとヨーロッパに関して、ウクライナ人とヨーロッパ人の同意なしに決定を下すことはできない」と述べた。(了)

 

出典元:The Guardian:US-Russia talks may pile pressure on Kyiv to make concessions, says EU foreign policy chief(12/1)

出典元:Aljazeera:Russia-Ukraine war live: Territory ‘biggest challenge’ in talks – Zelenskyy(12/1)

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