地球に接近する恐れのある小惑星、衝突の可能性が約2倍に上昇
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以前、当サイトでも地球に衝突する恐れのある小惑星についてお伝えしたが、NASAはその可能性が上昇したと警告している。
衝突の可能性が1.3%から2.1%に上昇
その小惑星とは、昨年末に発見された「2024 YR4」だ。NASAの地球近傍天体研究センターによると、この小惑星は軌道を周回する途中で地球に接近し、2032年12月に地球に衝突する可能性があるという。
そして今年の1月、NASAは「2024 YR4」の地球に衝突する確率が、わずか1.3%だと予測。しかし今月に入り、衝突の可能性が2.1%(NASAは2.3%と発表)に上昇したと明らかにした。
もっとも、これでも衝突の可能性は限りなく低い。しかしNASAジェット推進研究所のエンジニア、ダビデ・ファルノッキア氏は「2%という確率は珍しい」とし、研究者からすればこの確率は「高い」と述べている。
地球近傍天体の衝突危険度を分類する「トリノスケール」では、ほとんどの天体は「0」となっているが、「2024 YR4」は10段階中「3」と評価されたという。
2028年まで姿を消し、その後接近
「2024 YR4」は現在、地球から離れており、4月から2028年まで姿を消すが、その後再び地球に接近してくるそうだ。
NASAによると、小惑星の直径は130フィート(約40m)から330フィート(約100m)で、人口密集都市に衝突すれば局所的な被害を引き起こす可能性があるという。
またNASAは2月10日、ウェッブ宇宙望遠鏡を使用して、小惑星の軌道を可能な限り正確に測定すると発表。ウェッブ望遠鏡により、天文学者は「2024 YR4」が反射する可視光だけでなく、放射する赤外線を研究することも可能になり、小惑星の大きさをより正確に推定できるそうだ。(了)
出典元:ABC News:Russia will not exchange Ukrainian land to reclaim parts of Kursk, Kremlin says(2/12)