NASAが「アルテミスIII」計画を大幅に変更、月面着陸を目標とせず

NASAは2月27日、「アルテミス」計画の大幅な見直しを発表し、2028年の月面着陸が現実的ではないとの見方を示した。
「準備なしでは現実的ではない」
NASAは27日、2028年に人類の月面再着陸を目指す「アルテミスIII」ミッションについて、大幅な変更をすると明らかにした。
NASAのジャレッド・アイザックマン長官は、宇宙飛行士を月面に着陸させるという計画は、基礎を築くための別の準備ミッションなしでは現実的ではないとし、次のようにCBSニュースに語った。
「段階的に目標達成を目指し、より多くのことを学びながらリスクを低減し続け、その情報を次の設計に反映させていきます。基本に立ち返らなければなりません」
計画を「再構築」するよう勧告
月を周回する「アルテミスII」のミッションでも先日、再びロケットに不具合が見つかり、3月6日の打ち上げが中止となり、早くても次の打ち上げは4月1日となっている。
このように度重なる計画の遅延と技術的問題に苦しむ中で、航空宇宙安全諮問委員会は報告書において、NASAの既存の計画はリスクが高すぎると厳しく批判。よりバランスの取れたリスク管理体制を構築するため、NASAに計画を「再構築」するよう勧告した。
そして27日の発表の中でNASAのアイザックマン氏は、2027年に低軌道上へ新型商用月着陸船を打ち上げ、航法や通信、推進、生命維持システムの詳細な試験とランデブー手順の検証を伴う追加飛行を行うと述べた。
つまり「アルテミスIII」では、もはや月面着陸を目的とせず、必須の技術をテストするために行われ、すべてが計画通りに進んだ場合、2028年には新たな「アルテミスIV」ミッションとして月面着陸を目指すという。
またNASAは、2回目の月面着陸「アルテミスV」が2028年に実施される可能性があるとしており、その後は毎年、月への着陸が試みられることになるそうだ。(了)
出典元:CBS:NASA announces major overhaul of Artemis moon program amid safety concerns, delays: “We’ve got to get back to basics”(2/27)
出典元:The Guardian:Nasa announces Artemis III mission no longer aims to send humans to moon(2/27)


























