ワクチンを2回接種し、新型コロナに感染した人に特有の症状とは?
新型コロナウイルスのワクチンを2回接種したイギリス人が、共通してある症状を示していることが報告されている。
ワクチン接種後に感染した人に共通
そもそも新型コロナに感染すると、嗅覚・味覚障害や発熱、咳といった症状が出ることが知られている。
しかしワクチンを2回接種し、その後新型コロナに感染したイギリス人には、ワクチンを接種していない人よりも、くしゃみが出る症状が多く報告されているという。
イギリスの「キングス・カレッジ・ロンドン(KCL)」の研究者は、次のように語っている。
「興味深いことに、今回のデータでは、ワクチンを接種した後にCovid-19の陽性反応が出た人は、ワクチンを接種していない人に比べて、症状としてくしゃみを訴える傾向が強いことが分かりました。このことから、ワクチン接種後に何の理由もなく多くのくしゃみをするのは、Covidの兆候である可能性があります」
アプリを使いユーザーの体調を記録
また研究者は、「くしゃみ」がウイルスを拡散させる「重要な手段」だとし、人々に対し、人前で飛沫を飛ばさないよう注意する必要があると促している。
KCLではアプリを使って、数百万人のユーザーに体調を尋ねたり、受けた検査の記録を取ったりしているという。
これにより、今回共通の症状を確認できたらしいが、どの種類のワクチンを接種して、「くしゃみ」の症状が出るようになったのかは、明らかにされていない。
このアプリは、Covidの予防効果を「より明確に」把握することを目的としており、イギリス政府の公式発表をはるかに上回る数の感染者が常に推定されているそうだ。
そしてアプリが発表した最新の感染者報告書(28日)によると、イギリスでは症状のあるCovidの新規陽性者が、1日あたり6万2372件も発生していることが判明。このうち、ワクチンを接種していない人が大半を占めており、その数は3万7216件だったという。(了)
出典元:METRO:New Covid symptom that only appears in people who have been vaccinated(7/28)