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イランで再び女子校の生徒が毒物による症状、20人が病院へ搬送される

イランで再び女子校の生徒が毒物による症状、20人が病院へ搬送される
Twitter/Voice of South Azerbaijan

イランで、再び多くの女子生徒が毒物による症状を示し、病院へ搬送された。

 

イラン北西部の女子高校の生徒が被害

 

イランの国営メディアによれば、イランの女子学生20人が、何らかの毒物(化学物質か?)を吸い込み、4月4日に入院したという。

 

通信社の「IRNA」は、この事件が起きたのはイラン北西部・東アーザルバーイジャーン州の州都、Tabrizだとし、女子生徒は息切れを起こし、病院で治療を受けたと報じている。

 

 

Tabrizの救急サービスの責任者であるAsghar Jafari氏は「Tabrizにある女子高の生徒の容態が悪いという通報を受けて、救急チームが直ちに現場に派遣された」と語っている。

 

また同氏は「(患者の)バイタルサインは正常で、生徒の容態も良好である」と述べた。

 

不快な臭いを感じた後に失神、吐き気

 

実はこのような事件は昨年の11月から続いており、5000人以上の学生が不快な臭いを感じた後に失神、吐き気、息切れなどの症状に見舞われたという。

 

また搬送された女子生徒の中には、症状が重く、病院での治療が必要な人もいると言われている。

 

このような事件は、約230校で発生しており、生徒とその保護者の恐怖と怒りを呼び起こしたそうだ。下は3月に撮影された動画。

 

最高指導者も犯人の追跡を指示

 

イラン当局は3月上旬、毒物事件で100人以上の逮捕者を発表。正体不明の犯人が、敵対的なグループとつながっている可能性があると告発した。

 

またイランの最高指導者であるハメネイ師も、「許しがたい犯罪」の犯人を「容赦なく」追跡するよう呼びかけたという。

 

イランでは昨年9月に、22歳の女性、マフサ・アミニさんが道徳警察に拘束され、死亡した事件を受け、全土で抗議デモが発生した。

 

そして今回のような毒物による事件は、抗議デモから2カ月後に起き、イランの31州のうち25州の学校が攻撃対象となったことが、最新の公式集計で明らかになっている。(了)

 

 

出典元:VOA:20 Iranian Schoolgirls Hospitalized After Suspected Poisoning(4/4)

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