イスラエル兵が軍用犬を使い、ガザ地区に住む高齢女性を襲撃
イスラエル兵が軍用犬で、ガザ地区に住む高齢者の女性を襲撃する、ショッキングな映像がネット上に浮上している。
動画には泣き叫ぶ女性の姿
その映像が撮影されたのは、ガザ地区北部のジャバリア難民キャンプで、当時高齢者の女性は自宅の寝室で寝ていたという。
そこへイスラエル兵が現れ、自宅から退去するよう要求。女性がその命令を拒むと、イスラエル兵は軍用犬をけしかけ、襲わせたそうだ。
女性は軍用犬に手をかまれ、玄関まで引きずられたという。軍用犬に取り付けられたカメラの映像にも、泣き叫ぶ女性の姿が映っていた。
Dawlat Al Tanani, an elderly Palestinian woman, recounts being attacked by an Israeli military dog inside her home in Gaza’s Jabalia refugee camp a few weeks ago.
Al Jazeera has obtained footage of the attack. pic.twitter.com/VJmyNQ7ZHn
— Al Jazeera English (@AJEnglish) June 26, 2024
高齢者の女性は手に傷を負ったが、付近に病院がないため、現在も治療を受けられていない。
ガザ地区全域に攻撃
イスラエル軍は6月26日にも、ガザ地区全域に攻撃を加え、数多くのパレスチナ人が殺害された。
25日に攻撃を受けたガザ地区北部のベイト・ラヒヤでは、これまで犠牲者の数は不明なままだったが、死者が15人に上っているという。その中には女性や子供も含まれている。
また北部のジャバリア難民キャンプでも、イスラエル軍の攻撃が行われ、犠牲者が出ているようだが、まだ詳細は分かっていない。
中部のヌセイラト難民キャンプでも、イスラエル軍が住宅を砲撃。それにより少なくとも5人が死亡し、負傷した数十人が病院で治療を受けているそうだ。
人々が帰還し始めている南部のハンユニスでも、イスラエル軍が攻撃を行っており、ハンユニスの東部にあるKhuza’aの町では、住宅用のビルが砲撃され、2人のパレスチナ人が死亡した。
ガザ地区の保健当局が26日に発表した内容によれば、イスラエル軍の攻撃により、過去24時間で60人のパレスチナ人が死亡、140人が負傷したという。
An Israeli air attack on a residential building in Beit Lahiya killed at least 15 Palestinians, with dozens more injured and taken to al-Ahli Arab Hospital in Gaza City for treatment.
🔴 LIVE updates: https://t.co/NPhpTmeL3f pic.twitter.com/hMCXsAAXrH
— Al Jazeera English (@AJEnglish) June 26, 2024
ヨルダン川西岸の住宅を破壊
パレスチナの通信社「Wafa」によれば、26日にはヨルダン川西岸地区の各地で、イスラエル軍が、パレスチナ人の住宅17軒を破壊したという。
今月だけでイスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区でパレスチナ人の建築物47軒を破壊。これには居住用の住宅35軒も含まれているそうだ。
またイスラエル軍は26日にも、レバノン南部の町、Bint Jbeilの郊外に砲撃を行い、火災が発生した。レバノン南部にある国境沿いの町、キアムにも2日連続で砲撃を加えている。
レバノンの保健省によれば、ガザ侵攻以来、レバノン南部で435人が死亡、少なくとも1366人が負傷したという。(了)
出典元:Al Jazeera:Israel war on Gaza live: Israeli attacks across enclave kill 60 people(6/26)