ギリシャで干ばつにより貯水池の水位が低下、沈んでいた村の廃墟が出現
今年の夏、南ヨーロッパは大規模な干ばつに見舞われており、ギリシャでは貯水池の水位が大幅に低下した。
1970年代に沈んだ村が出現
南ヨーロッパの大部分では今年の夏、気候変動の影響により猛烈な暑さに見舞われ、大規模な干ばつが発生したという。
この影響でギリシャのアテネに水を供給している4つの貯水池のうち、最大のモルノス湖の水位が、16年間で最低となったそうだ。
この人口湖は1970年代後半に作られたが、その際に沈んだカリオ村が、今回の水位の低下により姿を現した。
As an unprecedented drought induced by climate change rampages across much of southern Europe this summer, reserves at the artificial Lake Mornos have hit their lowest in 16 years, exposing what was left of Kallio, a village submerged in the late 1970s. https://t.co/wDVGKBuqT3 pic.twitter.com/WWWiDTFNoN
— ABC News (@ABC) September 7, 2024
アテネでは約4年で水が枯渇する可能性
ギリシャ政府は、まだ警戒する必要はないと主張しているが、干ばつが続き、何も対策が講じられなければ、アテネでは約4年で水が枯渇する可能性があるという。
当局はアテネに在住する国民に対し、水の消費量に注意し、可能な限り水を節約するよう勧告しているそうだ。
湖の周辺にあるドリス市のCostas Koutsoubas副市長も、干ばつが3年続いたため将来が心配だとし、「同じ気象パターンが続き、雨も降らず、雪も降らなければ、来年は劇的な状況になるでしょう」と語っている。
モルノス湖の水量は、2022年9月には5億9200万立方メートルだったが、現在約3億3500万立方メートルとなっているという。
しかも過去2年間、ギリシャのほとんどの地域は乾燥した冬と記録的な猛暑の夏に見舞われ、夏の破壊的な山火事が相次ぐ原因になったそうだ。(了)
出典元:ABC News:Ruins of a long-sunken Greek village emerge as drought saps a vital reservoir(9/6)