ICEが韓国自動車メーカーの工場を捜索、約475人の労働者を拘束

アメリカ国土安全保障省傘下の移民関税執行局(ICE)は、ジョージア州の工場を捜索し、これまでで最も多くの労働者を拘束した。
自動車用バッテリーを作る工場を捜索
移民関税執行局(ICE)の捜査員は9月4日、ジョージア州にある建設中の工場を捜索。これにより約475人の労働者を逮捕したという。
この工場は、韓国の自動車メーカー「ヒュンダイ(現代自動車)」と「キア(起亜)」の電気自動車用バッテリーを作るためのもので、ジョージア州では史上最大となる産業投資の一環だとされていた。
しかしこの捜索により、工場の建設は中断され、「ヒュンダイ」の大規模プロジェクトに打撃を与えたそうだ。
300人は韓国国籍
韓国の経済新聞「Korea Economic Daily」はこれに先立ち、「ヒュンダイ」と「LGエナジーソリューション(LGES)」の労働者約560人が拘束されたと報じていた。
また地元メディアの報道によると、拘束された約300人は韓国国籍だったという。
このバッテリー生産工場は、韓国のバッテリーメーカー「LGエナジーソリューション」と「ヒュンダイ」の合弁会社で建設され、今年末に稼働を開始する予定だったそうだ。
韓国の外務省は9月5日、「多くの自国民」が拘留されているとし、「アメリカの法執行の過程で、アメリカに投資する我が国企業の経済活動と、国民の利益が不当に侵害されてはならない」と述べた。
一方、アメリカの国土安全保障省(DHS)の捜査官は、複数の連邦機関が「違法雇用慣行の捜査を積極的に進めており、司法権限に基づく執行活動を実施した」とし、拘束を正当化したという。(了)
出典元:The Guardian:At least 475 workers detained in major Ice raid at US Hyundai factory(9/5)