「インド変異株は英型より感染力が強い可能性」保健当局トップが会見
イングランド保健当局のトップが、記者会見において。インド変異株についての見解を述べた。
インド変異株が徐々に増加
そもそもイギリスでは現在、ケント変異株(B.1.1.7:イギリス型)が支配的だが、インド変異株(B.1.617.2)も徐々に増えており、ロンドンで検出された症例の40%から50%がインド変異株だという。
そしてイングランド首席医務官の、クリス・ウィッティ教授は5月10日、首相官邸で開かれた記者会見において、次のように述べた。
「我々の見解では、このウイルス(インド変異株)は感染力が高く、少なくともB.1.1.7ウイルスと同じくらいの感染力があると考えています。もっと感染力が高い可能性もありますが、さらに見ていく必要があるでしょう」
THREAD 5/5: COVID-19 press conference slides (10 May 2021)
5⃣ The number of cases associated with Variants of Concern (VOCs) in the UK, up to 5 May
➡️ https://t.co/Cxvx4WbwMv pic.twitter.com/LG9JGCjvLA
— UK Prime Minister (@10DowningStreet) May 10, 2021
ワクチンの効果については?
またインド変異株に対するワクチンの効果については、まだよく分かっていないものの、ウィッティ教授は次のように述べている。
「(インド変異株は)現時点では、他の変異株、特に南アフリカの変異株に比べて、ワクチンから逃れることができる可能性は低いと考えています。しかし、データがきちんと揃っているわけではないので、どちらかの答えが出る明確なデータが出るまでは、用心する必要があると思います」
イングランドではワクチンが行き渡り、感染が抑えられているが、5月10日には、ついに新型コロナによる死者が「ゼロ」になったという。
これは昨年の7月以来のこととされ、スコットランドや北アイルランドでも死者がゼロとなった。しかしウェールズでは4人が亡くなっている。
また検査結果によると、4月下旬にロンドンで発生した陽性症例のうち、ケント変異株によるものは50.2%に過ぎず、90%以上から減少しているという。(了)
出典元:MailOnline:Chris Whitty warns Indian Covid variant could be MORE transmissible than dominant Kent strain as data shows mutant virus is behind almost HALF of all cases in London(5/10)