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ロシア軍指導部が、26日までにルハンシク州を制圧するよう部隊に命令か

ロシア軍指導部が、26日までにルハンシク州を制圧するよう部隊に命令か
Twitter/Serhiy Hayday

ウクライナ国防省は、ロシア軍が日曜日までに東部・ルハンシク州とドネツク州の州境に到達するよう、部隊に命令したとの見方を示した。

 

「ほぼ全ての軍を集めた」

 

ウクライナのハンナ・マリア国防副大臣は、ロシア軍がルハンシク州の都市・セベロロドネツクの周辺を襲撃するために、ほぼ全ての軍を集めたと語った。

 

また国防副大臣は、セベロドネツク周辺では激しい戦闘が行われており、ロシア軍指導部が今週末までにルハンスク州(とドネツク州)の境界に到達することを目指しているとし、次のように述べた。

 

「ロシア軍は、事実上すべての軍と手段を投じて、周辺の集落を襲撃している。ロシア軍は我が軍の防御を突破しようとし、リシチャンスクとセベロドネツクの防衛に当たっている我が軍を包囲しようとしている」

 

またウクライナ軍は包囲を防ぐため、「可能なことすべて」を行っているとし、次のように付け加えた。

 

「しかし、敵は武装において優位に立っており、状況は極めて困難で、夜間と今日、これらの決定的な戦闘が最も激しくなることを理解しなければならない」

 

ロシア軍がオデーサの食料倉庫を攻撃

 

一方、ウクライナ南部のオデーサでは、ロシア軍により食糧倉庫が攻撃され、被害が出ている。

 

ウクライナ軍によれば6月20日、港湾都市・オデーサにある食料倉庫が、ロシアのミサイル攻撃により破壊されたという。

 

ロシア軍は、3時間の攻撃の間にウクライナ南部に向けて14発のミサイルを発射。しかし現時点で、民間人に死者は出ていない。

 

また親ロシア派のクリミア半島におけるリーダー、セルゲイ・アクショノフ氏は、ウクライナ軍が半島沖にあるガス(または石油)の掘削基地をミサイル攻撃したと非難している。

 

アクショノフ氏によると、チェルノモルネフテガズの掘削基地が攻撃された後、3人が負傷し、他の7人の作業員の捜索が行われているという。

 

ロシアがリトアニアに警告

 

またバルト3国のうちリトアニアは現在、ロシア領の飛び地となるカリーニングラードへの一部商品の輸送を禁止している

 

これらの商品はEUの制裁リストに挙げられているもので、ロシア外務省はリトアニアに対し、直ちに輸送禁止を解除するよう要求。解除しなければ「ロシア側は自国の利益を守るために対応する」と警告した。

 

一方で、ロシア軍はウクライナ南部の沖合を海上封鎖し、穀物の輸出を妨げているが、これに関し、EUのジョゼップ・ボレル外交政策委員長は「戦争犯罪である」と指摘。次のように述べている。

 

「われわれはロシアに対し、港湾の封鎖を解除するよう求める。世界の他の地域で人々が飢餓に苦しんでいるのに、ウクライナで何百万トンもの小麦が封鎖されたままであることは想像もできないし、あり得ない」

 

これに関し、ウクライナのゼレンスキー大統領も、アフリカがロシアによって戦争の「人質」にされていると語った。

 

ゼレンスキー大統領はアフリカ連合での演説において、「アフリカは、ロシア軍によるウクライナでの植民地戦争の人質になっている」とし、「それがアフリカ大陸全体における、世界的な食糧不足と飢饉の恐れにつながっている」と語ったという。

 

その上で大統領は、ウクライナが現在、ロシアの海上封鎖によって黒海の港に閉じ込められた穀物を輸出するための「複雑な交渉」に従事していると主張した。

 

イギリス「戦争に備える必要がある」

 

一方、イギリス特殊部隊の元長官、エイドリアン・ブラッドショー氏は「イギリスはロシアに対する抑止力として、戦争に備える必要がある」と述べたという。

 

また先日、イギリス陸軍の新しいトップであるパトリック・サンダース将軍も、「もう一度ヨーロッパで戦う準備をしなければならない」と部隊に語ったという。(了)

 

出典元:The Guardian:Russia-Ukraine war: Moscow gathers ‘virtually all its forces’ to storm settlements near Sievierodonetsk, says Ukraine – live(6/20)

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