イーロン・マスク氏がウクライナに和平案を提案、ゼレンスキー大統領も反応
スペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏は、ウクライナでの和平案を提案し、物議を醸している。
独自の和平案をツイート
イーロン・マスク氏は10月3日、自身のツイッターにおいて、ウクライナとロシアにおける独自の和平案を提案したという。
その和平案では、東部ドンバス地方の併合選挙を国連の監視下でやり直し、クリミア半島を正式にロシアの一部として残す(1873年のロシア帝国による併合から、フルシチョフ政権まではロシア領だったとの主張)。またクリミアへの水の供給を保証し、ウクライナに中立を保つよう求めた。
Ukraine-Russia Peace:
– Redo elections of annexed regions under UN supervision. Russia leaves if that is will of the people.
– Crimea formally part of Russia, as it has been since 1783 (until Khrushchev’s mistake).
– Water supply to Crimea assured.
– Ukraine remains neutral.
— Elon Musk (@elonmusk) October 3, 2022
マスク氏はこの投稿において、賛成か反対か投票するようユーザーに求めて、さらに次のように続けたという。
「最終的にはこのような結果(自身の和平案)になる可能性が高い。ただ、それまでにどれだけの人が死ぬかが問題だ。また可能性は低いが、この紛争から起こりうる結果が核戦争であることも注目に値する」
ゼレンスキー大統領がツイートに反応
しかしこの投稿に対して、ウクライナのゼレンスキー大統領が反応したという。
ゼレンスキー大統領は10月3日の夕方に。独自の投票をツイート。「あなたは、どちらの@elonmuskは好き?」と投稿し、「ウクライナを支持する人物」と「ロシアを支持する人物」を投票の選択肢に入れた。
Which @elonmusk do you like more?
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) October 3, 2022
またウクライナ大統領府顧問のミハイロ・ポドリアック氏 も3日の夜、マスク氏のツイートに疑問を呈し、「迫害、大量処刑、拷問の状況下で銃口を向けて行われた、偽りの住民投票を正当化しようとしているのか。悪い手(方法)だ」とツイートしたという。
Are you trying to legitimize pseudo-referendums that took place at gunpoint under conditions of persecution, mass executions and torture? Bad path.
— Михайло Подоляк (@Podolyak_M) October 3, 2022
マスク氏は、自身のインターネットサービス「スターリンク」をウクライナに提供しており、過去にはプーチン大統領に「決闘」を申し込むツイートもしてきたと言われている。(了)
出展元:The Jerusalem Post:Elon Musk, Zelensky get into Twitter squabble over Russian annexation(10/3)