空から大量の蜘蛛が降る映像が異様【ブラジル】
ブラジルの町、São Thomé das Letrasの住民たちは、あまりに非現実的な光景を目にして驚いている。繁殖期を迎えた何百匹もの蜘蛛が、まるで雪のように空から降って来たからだ。
蜘蛛が降る?
それはブラジル·ミナスジェライス州 の小さな町で起こった。8本足の蜘蛛の大群が空から降りてくる様子は、まるで雪が降っているようだ。シェアされた動画にSNSユーザーが驚愕しているだけでなく、現地住人たちも驚いていると報じられている。
Sometimes, young spiders use a trick called “ballooning”—they release silk into the air and let the wind carry them. When a lot of them do this at once, it looks like spiders are falling from the sky. #Brazil pic.twitter.com/H4G71ALS2O
— Evan Kirstel #B2B #TechFluencer (@EvanKirstel) January 31, 2025
この蜘蛛は糸を使って空を飛ぶ「バルーニング」を行なっている、と投稿者は説明しているが、実際は違うようだ。海外メディアが取材した生物学者のKayron Passos氏によれば、上空に巨大な蜘蛛の巣が張られており、そこに多数の蜘蛛が這い回っているというのが本当らしい。おそらく、それが風に揺られて「降っている」ように見えるのだろう。
蜘蛛たちが何をしているかというと、交尾の儀式(交尾の相手を選ぶための特定の行動)だ。一見すると異常現象に見えるが、生物界では一般的なことだそう。
珍しい群れを作る蜘蛛
蜘蛛の種類は多々あるが、そのほとんどが単独で巣を張って暮らす。だが、群れを作る種もあると生物科学の専門家は言う。その中でも、「Stegodyphus」と「Anelosimus」という2つの種は、共同生活のための大きな巣を張り、コロニーを作ることが知られているそう。(ただし、動画中の蜘蛛の種は分かっていない)
このような蜘蛛には社会性があり、巣にかかった獲物を共有し、外敵に襲われると集団で戦う。また、メスにはオスの精液を貯めておく受精嚢 という器官があり、繁殖期には多数のオスと交尾するのだそう。
繁殖期が過ぎると、蜘蛛たちはコロニーを捨てて散り散りになる。そして、次の繁殖期が近づくと再びコロニーを作る。その場所が、今回撮影されたSão Thomé das Letrasの町だったということになる。(了)
出典元:MailOnline:Bizarre footage shows hundreds of spiders ‘raining down’ from the sky – as experts explain the racy reason why(1/31)
出典元:Hindustan Times:Hundreds of spiders swarm the sky in Brazil, here’s the reason behind this bizarre natural phenomenon(2/1)