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「ハマスは出ていけ!」ガザ地区北部で数百人のパレスチナ人が抗議活動に参加

「ハマスは出ていけ!」ガザ地区北部で数百人のパレスチナ人が抗議活動に参加
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ガザ地区北部では、反「ハマス」の抗議デモが起き、数多くのパレスチナ人が参加した。

 

「戦争を止めろ」「平和に暮らしたい」

 

その抗議活動は3月25日に、ガザ地区北部の町、ベイト・ラヒヤで起き、数百人が参加したという。

 

デモ参加者は「ハマスは出て行け」や「ハマスのテロリスト」と叫び、また「戦争を止めろ」や「平和に暮らしたい」などのスローガンが書かれた横断幕も掲げられたそうだ。

 

またガザ市西部のジャバリア難民キャンプでも、数十人がタイヤを燃やし、紛争の終結を訴えたという。しかしその後、「ハマス」の治安当局が、デモ参加者を解散させる様子も見られたそうだ。

 

これまでで最大規模の抗議デモ

 

デモに参加者した男性は、メディアに対して「私は、国民を代表して『戦争はもうたくさんだ』というメッセージを送るために参加した」と述べたという。

 

また活動家の「マジディ」と名乗る人物は、「もし、ハマスがガザ地区で権力を放棄することが解決策なら、なぜハマスは権力を放棄して国民を守らないのか」と訴えた。

 

ガザ地区では2023年の10月7日以来、「ハマス」に対する小規模なデモが起きていたが、今回の抗議活動はこれまでで最大規模だと考えられている。

 

またデモは3月26日にも行われており、ガザ地区の住民が紛争で疲れ果てているため、今後も、他の地域で「ハマス」に対する抗議活動が広がる可能性もあるという。

 

抗議デモを組織した人物は不明

 

もっとも、この抗議活動を誰が組織したのかは明らかになっていない。ただデモ参加への呼びかけの1つが、SNSの「テレグラム」で行われていたと言われている。

 

またガザ地区では2019年にも、経済政策を巡る抗議活動「Bidna N’eesh(私たちは生きたい)」が起きたが、当時「ハマス」側は、このデモをライバルの「ファタハ」が仕組んだとして、暴力的に鎮圧したという。

 

一方、イスラエル側も、2007年以来ガザ地区で権力を握っている「ハマス」に対抗するよう、ガザ地区の人々に定期的に呼びかけているそうだ。

 

しかし同時にイスラエルは、3月2日から「ハマス」にイスラエル人の人質の解放を強制しようとし、ガザ地区への人道支援物資の搬入を阻止しており、以来、人道状況が再び悪化している。

 

イスラエル軍の空爆も続く

 

また3月26日には、イスラエル軍がガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプを空爆。慈善団体が提供する温かい食事を求めていた人々が犠牲になった。

 

犠牲者を受け入れたアルアウダ病院によると、この攻撃で女性とその成人の娘を含む、少なくとも5人が死亡したという。

 

ガザ地区中部でもイスラエル軍の空爆が2回に分けて行われ、少なくとも9人のパレスチナ人が亡くなった。(了)

 

出典元:The Guardian:Hundreds join protest against Hamas in northern Gaza(3/25)

出典元:The Guardian:Netanyahu repeats threat to seize territory in Gaza as anti-Hamas protests continue(3/26)

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