フランス南部で大規模な停電が発生、カンヌ映画祭にも影響

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フランス南部で5月24日、大規模な停電が発生し、放火の疑いで現在、捜査が進められている。
停電で16万世帯に影響
フランスの国家憲兵隊によれば、24日の未明、カンヌ近郊の変電所で火災が発生し、一晩中電力網が弱体化したという。
また別の場所でも、高圧線の電線が落下しており、それにより停電が発生。Alpes-Maritimes県では16万世帯が影響を受けた。
また閉幕する予定だったカンヌ映画祭も、24日の早朝、影響を受けたが、その後メイン会場は独立した電源に切り替えられたそうだ。
その結果、閉会式を含むすべてのイベントと上映が、予定通り実施されたという。
信号機が機能停止、交通にも混乱
この停電により、カンヌとアンティーブ市周辺の一部の地域で信号機が機能停止し、市内中心部で交通渋滞と混乱が発生したと言われている。
カンヌのメインストリート、クロワゼット通り沿いの店も、ほとんど閉まったままで、地元の食料品店は現金のみの取り扱いとなり、カンヌの鉄道も運行が中断されたそうだ。
またカンヌ映画祭のサテライト会場の1つである「Cineum」では、上映が一時中止されたという。
しかしパルムドール授賞式を含むカンヌ国際映画祭の閉幕式典が行われる数時間前、午後3時頃には電力が復旧したそうだ。
フランスの警察は、放火が停電の一因となった可能性があるとみて、現在捜査を続けている。
24日の夜に発表されたパルムドール(最優秀作品賞)は、イランのジャファル・パナヒ監督の『シンプル・アクシデント』が受賞したという。(了)
出典元:ABC News:Arson suspected as power outage in France disrupts final day of Cannes Film Festival(5/24)