イスラエルの元高官ら600人、トランプ氏にガザ地区での戦闘を終わらせるよう嘆願

数百人に及ぶイスラエルの安全保障の元関係者らが、戦闘を終わらせるため、トランプ氏に対し、政府に圧力をかけるよう求めた。
600人が公開書簡に署名
その関係者とは、イスラエルの諜報機関「モサド」や軍の元トップを含む、600人とされている。
彼らは、ガザ地区での戦闘を終わらせるため、イスラエルのネタニヤフ首相に圧力をかけるよう、アメリカのトランプ大統領に公開書簡を送ったという。
書簡の中で、高官らは「戦闘を終わらせることが、ハマスに捕らえられた人質の命を救う唯一の方法だ」と主張。次のように述べた。
「イスラエル国民の間でのあなた(トランプ氏)への大きな信頼性が、ネタニヤフ首相や政府を正しい方向、つまり戦争の終結、人質の解放、苦しみを止める方向へと、舵を切らせる能力を高めています」
また高官らは、もはや「ハマス」がイスラエルにとって戦略的な脅威になりえないと考えている、とも書き添えたという。
国民からの強い圧力
ネタニヤフ首相は8月4日にも、ガザ地区への攻撃をさらに拡大する方針を示唆したが、すでに国民からの強い圧力にさらされている。
また先週末には、ガザ地区で囚われた人質のやつれた様子を映した動画が複数公開され、数千人が、戦闘の停止と人質の解放を求めて、デモに参加したという。
その1つの動画には、人質となっているEvyatar Davidさんが、痩せ細った姿で、「自分の墓」を掘らされている様子が映っており、イスラエル国内で激しい怒りを引き起こした。
Le Hamas a diffusé une vidéo d’Evyatar David, otage israélien, creusant sa propre tombe sous Gaza.
Pourtant, la France a annoncé la reconnaissance de l’État de Palestine sans condition préalable à la libération des otages.
Pour gagner un État, enterrez vivants des Juifs. pic.twitter.com/nG5kvXWsjG
— Emmanuel Ruimy (@EmmanuelRuimy) August 2, 2025
イスラエルの「人質・行方不明家族フォーラム」本部は8月3日に声明を発表し、ネタニヤフ首相が「イスラエルと人質の被害者を破滅に導いている」と非難したという。
しかしイスラエルのメディアは、ネタニヤフ首相が攻勢を拡大し、パレスチナ自治区全域を制圧する方向に傾いていると報じている。(了)
出典元:The Guardian:Hundreds of ex-Israeli security officials urge Trump to help end war in Gaza(8/4)