イスラエルの市民、国境検問所でガザ地区へ向かうトラックを阻止

ガザ地区との国境検問所で、イスラエルの市民が、支援物資を積んだトラックの通行を阻止しているという。
支援物資の搬入を阻止
イスラエルと「ハマス」が停戦に合意してから、ガザ地区には1日600台の支援物資を積んだトラックの搬入が許可されたはずだが、イスラエル側はその後、1日300台に制限。しかし実際は、さらに支援物資の搬入が制限されている。
そしてガザ地区では、以前からイスラエル軍が「飢餓作戦」を行っており、現在も多くのパレスチナ人に、十分な支援物資が届けられていない。
そんな中、「ケレム・シャローム」の国境検問所では、イスラエルの市民が支援物資を積んだトラックの通行を阻止しているという。
市民らは、「ハマス」が停戦協定に違反し、イスラエル兵士を殺害したと主張。ネタニヤフ首相に対し、できる限り強力な方法で、ガザ地区での戦闘に戻るよう訴えた。
また動画の女性は「敵を除去し、占領や追放、植民地化することだけが、自分たちに安全をもたらす」と主張している。
一方、ガザ地区の保健当局は、10月10日の停戦合意以来、イスラエルの停戦違反によって、90人以上のパレスチナ人が殺害されたと報告している。
#ICYMI: Footage shows Israeli protesters blocking aid trucks at the Kerem Shalom crossing. They say Hamas broke the ceasefire terms.
WHO warns deliveries remain only a “fraction of what’s needed” and estimates $7 billion to rebuild Gaza’s shattered health system. pic.twitter.com/YwFjUWXesq
— Al Jazeera English (@AJEnglish) October 26, 2025
ガザ地区の漁師も逮捕される
また先週、イスラエル海軍はガザ市沖で、漁具を破壊したとして、パレスチナ人の漁師3人を逮捕したという。
イスラエル海軍は長年にわたり、ガザ地区沖で漁師を標的とし、発砲や逮捕、漁船の拿捕を繰り返してきた。
2023年10月7日以降には、イスラエル海軍がパレスチナ人漁師の海上出航を全面的に禁止し、多くの漁師が攻撃により死亡したと言われている。
UNRWAが活動を認めるよう要求
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は10月25日、声明を発表し、「ガザ地区での人道支援活動の再開を認めなければならない」と訴え、BBCに対しても、次のように語った。
「国際司法裁判所は、イスラエル当局の現在の行動は誤りであり、加盟国が遵守すべき全ての義務に反すると明確に述べている。全ての国連加盟国は、国際法を遵守することを確保する義務がある。(イスラエルは)ガザ地区および他のパレスチナ占領地におけるUNRWAの活動を認め、説明責任を果たさなければならない」
しかしこれに先立ち、アメリカのルビオ国務長官は「ガザ地区への支援物資の供給において、UNRWAはいかなる役割も果たさない」と述べ、関与を拒否した。(了)
出典元:Aljazeera:‘Occupation, expulsion and colonisation’: Israeli protesters block Gaza aid(10/24)
出典元:Aljazeera:Updates: Israel wounds several in Gaza; settler attacks surge in West Bank(10/25)

























