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リアル「人間狩りツアー」に、イタリアの金持ちが1400万円払って参加

リアル「人間狩りツアー」に、イタリアの金持ちが1400万円払って参加
Wikipedia/ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争

イタリアで、本当の人間狩りに関する捜査が開始された。裁判所によれば、1992年から1996年にかけて、金持ちたちが週末にボスニアに行き、当時戦場となっていた町で一般市民を楽しみのために撃ち殺していたというのだ。

 

この旅行は「人間狩猟旅行(human safari)」と呼ばれ、参加者は参加費として7万ポンド(約1400万円)払っていたと報じられている。

 

検察が本格捜査を開始

 

イタリアの富裕な市民や外国からの移住者の一部が、ボスニア戦争があった期間、ボスニア・ヘルツェゴビナへ「狙撃旅行」に行っていたーーこんな主張がイタリア・ミラノの裁判所に提出され、検察は本格的な捜査を開始した。

 

ボスニア·ヘルツェゴビナの首都サラエヴォは、約4年にわたるボスニア戦争の戦場となり、1万1000人以上が狙撃や砲撃の犠牲となって死んだ。その場所に、当時、お金を払って無防備な市民を撃ち殺しに行っていた人たちがいたという。

 

それは主に極右グループと関わりのある富裕者たちで、セルビアのアビオジェネックス航空機でイタリア·トリエステを発ち、セルビアのベオグラードから陸路でサラエヴォに入っていたと見られている。

 

彼らは7万ポンド(約1400万円)~8万8000ポンド(約1700万円)を支払い、その額は狙撃対象が男性か女性か子供かで違っていたそうだ。

 

イタリアのジャーナリストが訴状を提出

 

この件が明るみに出たのは、イタリアのジャーナリストEzio Gavazzeni氏が、サラエヴォの前市長であるBenjamina Karic氏の支援を受けて、裁判所に訴状を提出したことがきっかけ。

 

17ページの訴状によれば、この人間狩り旅行に参加したのは約100人。訴状の中のこんな一節を海外メディアが紹介している。

 

「ドイツ人、フランス人、イギリス人……西側のあらゆる国の人が大金を払って市民を撃つ旅に参加した。政治的な動機も、宗教的な動機もない。楽しみと個人的満足のためにそこに行った裕福な人たちだ。銃が好きで、射撃場や、アフリカの狩猟ツアーに出かけたりする人たちだろう」(了)

 

出典元:Mirror:Tourists ‘paid £70,000 to shoot people in human safari hunting trip’ during war(11/12)
出典元:Metro:Tourists ‘paid £70,000’ to shoot innocent people in ‘human safari’ hunting trips to Sarajevo(11/12)

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