NASAが、恒星間天体「3I/ATLAS」の新たな画像を公開

NASAは先日、世界を魅了している彗星「3I/ATLAS」の新たな画像を公開した。
10月初旬と中旬に撮影された画像
NASAは11月19日、NASAゴダード宇宙飛行センターで行われた記者会見で、新たな「3I/ATLAS」の画像を公開した。
この画像は10月初旬に、火星の周回軌道から観測する探査機「マーズ・リコネッサンス・オービター」に搭載されたカメラ「HiRISE」と、探査機「MAVEN」の機器によって撮影されたという。


またNASAは、10月中旬に、欧州宇宙機関(ESA)とNASA太陽・太陽圏観測衛星(SOHO)が撮影した、新たな「3I/ATLAS」の画像も公開した。

「3I/ATLAS」は確認された恒星間物体としては3つ目、太陽系外から来た彗星としては人類が確認した2つ目の彗星とされ、現在、時速25万kmほどの速さで移動し、地球へ向かっている。
記者会見でNASAのAmit Kshatriya氏は、次のように述べた。
「最初に、噂について触れておきたいと思います。このことについて話し合うことは、重要だと思います。この天体は彗星です。見た目も動きも彗星のようで、あらゆる証拠が彗星であることを示しています。しかし、これは太陽系外から来たため、非常に興味深く、刺激的で、科学的にも非常に重要なのです」
7月1日に「ATLAS」によって発見
「3I/ATLAS」は7月1日に小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)によって初めて発見され、「3I/ATLAS」と名付けられたという。
「3I」は、天文学者によって発見された3番目の星間天体であることを表しているそうだ。
7月後半、NASAのハッブル宇宙望遠鏡のデータからその大きさが特定され、直径420mから5.6kmであることが示唆された。
また8月初旬、ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、この彗星の核を取り囲むガスと塵の層である「コマ」が、主に二酸化炭素、そして水と氷で構成されていることを発見したそうだ。
しかも、この組成は太陽系の彗星と比較して異例であり、「3I/ATLAS」の二酸化炭素と水の比率は、これまで彗星で観測された中で最も高い数値だと明らかになったという。
「3I/ATLAS」は12月19日に、地球に最接近すると言われている。(了)
出典元:ABC News:NASA unveils new close-up images of massive comet from outside solar system(11/20)

























